君は太陽 〜南雲晴矢〜 ページ10
晴矢は、太陽のような存在だ。
感情的だし、言葉遣いも悪いし、頭に物理的な感じで花が咲いてるけど
そんな不器用な優しさに、私は何度も救われた。
「晴矢」
「何だよ」
「勝負」
「何の」
「この寒い部屋でどっちが先にギブアップするか」
「は？そんなの勝負してどうすんだよ」
「負けた人はお風呂掃除」
「風呂掃除って…お前の当番だろ！押し付けんなよ」
「…バレたか。んじゃ、負けたら罰ゲーム。お互い何させるか決めよ」
経験上、罰ゲームは先に決めておかないと、、
「私が勝ったら晴矢お風呂掃除」
「おう。…俺が勝ったら1日メイド服で仕える」
「嫌だ」
ほら、本当に恐ろしい命令。頭は悪い癖に、そういうとこは昔から賢い。
「嫌だったら俺が嫌がる命令すりゃいいだろ」
「だってお風呂掃除したくないし」
「あっそ。…あ、いいの思いついた」
晴矢は楽しそうにニヤリと笑った。悪寒がする。
「お前が負けたら、俺と付き合う。はい、決まり。んじゃスタート」
「え？…ちょ、付き合うってどういう意味よ！」
「そのまんまだけど？」
「はぁ！？意味分かんない、何で私と晴矢が付き合わなきゃいけないの！」
「勝負始まってるからな。無理と寒いは禁句。言ったら負け」
暖房もなにもついてない私の部屋で、サッカー誌を読み始めた晴矢と、ポカンと間抜けな顔をする私。
…どういうつもりで付き合うとか言ってんのか知らないけど。チューリップには負けない。
と、力んで漫画を読み始めて30分。私達は何も言わずにこのクソ寒い部屋に居た。ヤバい、早く暖房効いてる部屋行きたい。
「晴矢いい加減ギブアップしなよ」
「Aこそ」
「余裕だし。晴矢早く」
「…早くギブアップしてさっさと俺と付き合えよ」
「は？本気で言ってんの」
「本気だし。俺、Aの事好きだし？」
「…」
「そんなに嫌かよ」
「晴矢と付き合うのが嫌な訳じゃないけど…」
「へぇ、嫌じゃねーんだ」
「…あ」
ポロッと本音を零してしまった。
「今のなし！//晴矢と付き合うとか無理！」
「あ、お前負け。無理っつった」
「な…っ//」
「今から俺の彼女なー」
「な、何でよ！」
「約束だし。嫌じゃないんだろ」
「…嫌じゃ、ないけど」
「けど？」
「もうちょっと告白の仕方あったんじゃないの」
「うっせぇバーカ」
そう悪態をつきながらも、乱暴に、優しく。
晴矢は私を抱きしめた。
「…あったかい」
「ん。そーだな」
晴矢はやっぱり、太陽だ。
厨二病を認めない君へ 〜涼野風介〜→←今夜の夜空 〜亜風炉照美〜 レイニーマロニー様リクエスト
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はる(プロフ) - たぬちゃんさん» リクエストありがとうございます！ 更新遅いかもしれませんが、必ず書かせていただきます！ (2017年8月2日 8時) (携帯から) (
レス) id: ecf948bed9 (このIDを非表示/違反報告)
たぬちゃん(プロフ) - はじめまして！読ませていただきました！とてもよかったです！リクエストでフィディオとアフロディーお願いします！ (2017年8月2日 0時) (レス) id: 6ea8ed7bc9 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - ねるさん» 了解ですっ (￣^￣ゞ (2017年6月28日 12時) (レス) id: d35fbe64b9 (このIDを非表示/違反報告)
ねる - リクエストで佐久間くんお願いできる？ (2017年6月26日 20時) (レス) id: 8d6cfc323a (このIDを非表示/違反報告)
ねる - リクエストで海王の凪沢くんお願いできる？ (2017年6月25日 23時) (レス) id: 8d6cfc323a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる | 作成日時：2017年3月30日 21時
