５３５話 掟 ページ35
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その問いが、謎のプライドを刺激したのか
はたまた、私が見た目より大人びた会話ができているからか
理由は不明だが、彼女はうまく引っかかってくれた
女) あ…いえ、ごめんなさいね！
いや、あたしは見る目はあるのよ。ちゃんと成人しているとわかっていたわ
…24歳ぐらい、かしら？
あ) わぁすごい！ぴったりです。
なので、当時私は4歳でしたが…
あの時のことは、鮮明に覚えてます。
だって、あの事件で、母が死んでしまったから……
白) (……………………平然な顔をして
無茶苦茶な大嘘をついているな…………。)
めちゃくちゃな嘘でも、説得させるほどの大人びた言動
そして、時折混ぜる同情…
一般人程度を騙すには、十分すぎるほどの話術だ
現に、目の前の彼女は完全に味方だと思っている
女) そう…お母さんが…。
お母さんは「処分」されてしまったの？
あ) (………？「処分」…………？)
いえ、母はあの火災で亡くなりました。
私の周りには掟を破った人はいないので、誰も処分されてないんですよね
…処分って、いったい、どういう事をされるんでしょうね？
お恥ずかしながら、全然知らなくて
女) あぁ…。そう、周りの子は呪いを口外しない良い子達だったのねえ
私の周りは、みんな言いたがりだったから、全員処分されてしまったわよ
当時の事を知らない人に、
佩凛の大量虐殺の事が露見してしまったら…
殺されてしまうもの、彼に
なるほど、この女性の言葉でやっとわかった
夏未さんがこの呪いを父から話してもらえなかったのは
「夏未さんは当事者ではなかったから」
当事者ではない人間が、この情報を知ると「殺される」
だから、夏未さんに呪いを知られるわけにはいかなかった。
だから。はぐらかされたのだ。
あ) その、彼。というのは…
女) それはもちろん、あなたも当事者なら知ってるでしょう
大量虐殺の元凶…。サリュー・エヴァンよ。
あ) ……………やっぱり……
SARUは、この街に「呪い」……大量虐殺の歴史が広がらないように
絶対的な情報統制をしていた。という事だ
当事者ではない人間に口外したら、彼に殺される。
それが「処分」だ
そしてそれは、実際に行われていた
だからこそ人々は恐れ、
絶対に口外しないようにしていたのだ
どおりで私達が知らないわけである
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しろう - SARUが先生だった！？急展開で面白いです…。続きどうなるんだろ！ (9月8日 23時) (
レス) id: 7919275eed (このIDを非表示/違反報告)
kibu(プロフ) - しろうさん» しろうさんありがとうございます！今後ともよろしくお願い致します。 (8月26日 21時) (レス) id: d2301c5d12 (このIDを非表示/違反報告)
しろう - ごめんなさい！打ち間違えました。応援してます！ (8月26日 12時) (レス) id: 7919275eed (このIDを非表示/違反報告)
しろう - 面白いです。最初からずっと応援してマッスル (8月26日 12時) (レス) id: 7919275eed (このIDを非表示/違反報告)
ぶの(プロフ) - ちぅるさん» ありがとうございます！読んで頂き嬉しい限りです。引き続きあたたかい目で見て頂けますと幸いです！！ (7月11日 18時) (レス) id: 2437c8d70a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぶの | 作成日時：2023年6月9日 17時
