５３３話 他意 ページ33
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その後女性は、暖かい紅茶を出してくれた
茶葉はディンブラのようだ。華やかな香りが鼻を通る
落ち着いた所で本題に入る
生き残りがいるとなれば、聞きたい事は山ほどあるのだ
のんびりしている暇はない
あ) このマンションには、もう他の方はいないんですか？
女) ええ、あたしだけ1人取り残されてしまったのよ
なんでも、事件が始まった当初、まだあの大きな壁がない時…
その時にみんな隣町に避難したようなのよお…
このマンションは見た通り、ちょおっとお高くていい所でねえ、
しっかりした連絡網があるから聞き逃すはずはないんだけど…
なんでか知らなかったわあ、そんな事…
あ) そう、なんですね…。では、ずっと1人で…
私は周りに仲間がいたから、気持ち的にはマシな方だ
この状況下、1人はさすがに苦しいだろう。
ましてやごく普通の一般人。頼れる力もない中で、よく生き残ったものだ
女) あなたたちは何故外にいたの？
危ないでしょうに、こんな幼い子が…
白) 色々な事情がありまして、外で調べ物をしてました。
女) 調べ物だなんて…
子供がする事じゃないわよ、うちに居てもいいから、
ここで事件が落ち着くまで待ってなさいな
あ) (…………んん………？？？)
女性は、白竜の手を、
自身の両手で握りながら撫でている
その表情は……表現したくはないが、とても子供を見る物では無い
初対面の人間に普通そんな事をするだろうか…？
彼女の距離感は、少し他の人とは違うようで
なんとなく、そこに不気味さを感じた
こちらとしては、気分の良い物ではない
あ) ええと、…奥さま？
その…
白) よせ、俺はいいから…話を続けろ
他意は無いだろう。大丈夫だから
あ) …………ん、んん…
…そういえば、たくさん写真を飾っておりますね、ご友人ですか？
女) ええ、そうなの
私は何でか親しみやすいらしくてねえ、お友達が多かったのよ。
元々、教師だった、という事もあるのかしらね
あ) ……教師、ですか？
女) ええ。そこの佩凛中学校のね
まあ、もう20年前の話だけれど
あ) …………！！！！！！！！！！！！！！！！
白) (20年前、佩凛の教師だった………だと……！？)
あの呪いの惨劇の当事者だったのは間違いない。
彼女は、何かしらの情報を持っているはずだ
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しろう - SARUが先生だった！？急展開で面白いです…。続きどうなるんだろ！ (9月8日 23時) (
レス) id: 7919275eed (このIDを非表示/違反報告)
kibu(プロフ) - しろうさん» しろうさんありがとうございます！今後ともよろしくお願い致します。 (8月26日 21時) (レス) id: d2301c5d12 (このIDを非表示/違反報告)
しろう - ごめんなさい！打ち間違えました。応援してます！ (8月26日 12時) (レス) id: 7919275eed (このIDを非表示/違反報告)
しろう - 面白いです。最初からずっと応援してマッスル (8月26日 12時) (レス) id: 7919275eed (このIDを非表示/違反報告)
ぶの(プロフ) - ちぅるさん» ありがとうございます！読んで頂き嬉しい限りです。引き続きあたたかい目で見て頂けますと幸いです！！ (7月11日 18時) (レス) id: 2437c8d70a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぶの | 作成日時：2023年6月9日 17時
