５３２話 歓迎 ページ32
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―― 午後2時30分 / 高層マンション内部 ――
そのマンションは、
この辺りのマンションの中では高級なマンションだ
駅に直結していて人気のある場所である
そのおかげか、セキュリティが今でも生きていて
エントランスは頑丈に施錠されていた
入口は集団の死体で溢れていたが、
頑丈なガラスは壊される事が無く、難攻不落のバリケードと化していた
生き残りがいた部屋がわからず立ち往生していると
エントランスの出入口が勝手に開く
どうやらあちらの方から開けてくれたらしい
しっかり歓迎はされている様子だ
おそらく10階だろう。とエレベーターで上がると
扉の目の前には、1人の女性が立っていた
見た所、知らない女性だ
誰かの知り合いというわけでもないだろう
女) あなたたち、生き残りね………！？
あぁよかった、あたし以外にも居たのね……！！！！！
ずいぶん大袈裟に喜ぶその人は
中々煌びやかな服を身に纏ったおばさまだった
おそらく、生きていたなら祖母と同じぐらいの歳だろうと思われる
女) 人を見たのは久々よ…！
それもずいぶん可愛らしいお嬢さんと、綺麗な男の子ね…！
ささ、何も無いけれどあがって！！色々話を聞きたいわ
あ) あ、あはは…、ではお言葉に甘えて…
あまりにもグイグイくるその人の押しに負けて、
Aと白竜は部屋に上がらせてもらう事にした
様子を見るに、悪い人ではなさそうなのが幸いだ
こちらも話を聞きたかった為、簡単に心を開いてくれるのはむしろ助かる
招かれた部屋は、とても綺麗に整えられていた
部屋のインテリアは、アンティークスタイルで統一してあり
吊るされた豪華なシャンデリアが一世代前を彷彿とさせる
やたら飾ってある額縁には、
おそらくその人とご友人が映った写真がたくさん飾られていた
あ) わあ、素敵なお部屋ですね。
この植物の葉のような曲線は…ロココ調…というんでしたっけ？
実物の家具は初めて見ました
女) まあ！若いのに見る目があるわ！
あ) ありがとうございます。
…あぁ、そういえば、これ、
もしかしたらと思い食べ物を持ってきました
缶詰なのでお口にあうかわかりませんが…
女) とんでもない！助かるわあ、ありがとうねえ
外にも出る事が出来なくて困っていたのよ
予想通りの反応だった
こんな状況では普通外には出られないだろう
喜んでもらえてなによりだ
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しろう - SARUが先生だった！？急展開で面白いです…。続きどうなるんだろ！ (9月8日 23時) (
レス) id: 7919275eed (このIDを非表示/違反報告)
kibu(プロフ) - しろうさん» しろうさんありがとうございます！今後ともよろしくお願い致します。 (8月26日 21時) (レス) id: d2301c5d12 (このIDを非表示/違反報告)
しろう - ごめんなさい！打ち間違えました。応援してます！ (8月26日 12時) (レス) id: 7919275eed (このIDを非表示/違反報告)
しろう - 面白いです。最初からずっと応援してマッスル (8月26日 12時) (レス) id: 7919275eed (このIDを非表示/違反報告)
ぶの(プロフ) - ちぅるさん» ありがとうございます！読んで頂き嬉しい限りです。引き続きあたたかい目で見て頂けますと幸いです！！ (7月11日 18時) (レス) id: 2437c8d70a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぶの | 作成日時：2023年6月9日 17時
