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◇◇◇◇◇◆◇
終業後、荷物をまとめてチラッとジミンさんのデスクを見ると、
もう準備万端でいつでも出れます!といった感じだった。
準備終わってなかったら置いて帰ろうと思ったのに…
っていう魂胆がバレてたのかも。
とりあえずアイコンタクトだけして、チーム員にお疲れ様です、と声をかけて会社を出る。
少し歩いたところで、ジミンさんが追いついてきた。
「Aちゃん!」
隣まで来ると、私のバッグを持ってくれる。
『え…、いいのに』
「だめ!重いものはオッパがもつの!」
またオッパ。
もうなんだか違和感なくなってきちゃったな、と思いつつ、
なぜか楽しそうなジミンさんに、ちょっとだけ笑えた。
それで少し息が吐き出せて、結構緊張してたのかも、なんて今更気づく。
私が元々住んでたマンションは会社から地下鉄で1駅のところで、
その近くにあるカフェが今日の待ち合わせ場所だった。
昔、彼とよく行ってた場所。
ユンギオッパもソクジニオッパも、急だったのに都合をつけてくれて、
私たちがカフェに着くと、既に2人ともカフェの前で待っててくれた。
ユンギオッパが私の隣のジミンさんを見て顔をしかめる。
「ジミン、来んなって言っただろ」
「隣のテーブルにいるよ!それならいいでしょ?」
ユンギオッパは呆れたようにため息をついた。
「……相手に手だけは出すなよ」
「ユンギヒョンもね」
「ヤー、ホントだよ。
今後の交渉にも関わってくるんだから余計なことはするなよ」
4人でカフェに入り、テーブル席へ。私とユンギオッパが並んで座り、
わたしの向かい側にソクジニオッパが座った。
ジミンさんは隣のテーブルの、私と背中合わせになる席に座った。
『……ちかくない?』
「いいのいいの!だいじょぶだいじょぶ!」
そういうジミンさんにまたヤレヤレという視線をよこすユンギオッパ。
「先に飲み物でも頼もうか」
といってメニューを広げるジニオッパ。
「Aはキャラメルマキアートだろ?」
『うん、そうする』
昔からあまくて少しだけ苦いキャラメルマキアートが大好きだった。
ここのカフェのは、キャラメルソースをかけてくれるから、特に大好き。
飲み物が届いて少しした時、彼が現れた。
私を見つけて、隣に座るユンギオッパ、前に座るソクジニオッパがいるのが分かったのか、
一瞬足を止める。
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いなり(プロフ) - tyaiさん» すごくすごく返信が遅くなってしまってごめんなさい😭他の方のレスにも書いたんですが、Twitterの方で番外編を書いてます!今後こちらにもあげるかも知れませんがまだ未定ですので思い出した時にでも見に来ていただけたら嬉しいです🥲 (2022年11月16日 8時) (レス) id: dd77868689 (このIDを非表示/違反報告)
いなり(プロフ) - yu5さん» すごくすごく返信が遅くなってしまってすみません😭Twitterの方で番外編をちょこちょこ書いています!溜まったらまたここに上げる、かもしれませんがまだ未定です🥲 (2022年11月16日 8時) (レス) id: dd77868689 (このIDを非表示/違反報告)
tyai - 急なコメント失礼します。本当に面白かったです!続編などは出ますでしょうか? (2022年11月3日 23時) (レス) id: 4eebb26101 (このIDを非表示/違反報告)
yu5(プロフ) - 続きがめっちゃ気になります😩💦 (2022年11月2日 9時) (レス) @page45 id: 45f8af9607 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いなり | 作成日時:2022年10月29日 7時