【JM】my sweetie.

１５． ページ15

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そんなこんなであれよあれよと、

私の背中を押して会社を出たパク・ジミンさんは、近くの不動産屋に駆け込んだ。

そのままの流れで何故か彼と不動産屋のお姉さんと3人で

不動産屋さんの車に乗りこみ内見に出かけて、

私も流されるままに、気に入ったお部屋を選んで、あっという間に契約まで済んでしまった。

そして多分お姉さん勘違いしてた。私たちがカップルだって。

"彼氏さんもこの辺りに住んでるならすぐに来れるし安心ですね！"なんて言ってたし。

パク・ジミンさんも否定しないし。

ていうか、パク・ジミンさんこの辺りに住んでるのね…


不動産屋を出ると、ぐーっと背伸びをしたパク・ジミンさん。

車の後部座席って疲れますよね〜なんて爽やかに微笑みかけてくる。


「さぁ次は引越し準備ですよ！荷造りも手伝います！力仕事は任せてください！」

『ま、まってください、パク・ジミンさん』

「ジミンでいいですよぅ」


口をとがらせるパク・ジミンさん。

くちばしみたい…


『なぜですか？』

「フルネームなんて距離感じちゃいます。

名前で呼んで欲しいです。」

『いや、あの、パク・ジミンさ…』

「ジミン！」

『……ジミンさん』

「んー、まぁいっか、なんですか？」


なんでちょっと不満そうなの？


とりあえず、すごくすごく流されてここまで来てしまったけど、

これまでただの部下だと思ってたのに急に距離感詰められて、ちょっとこわい。



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