No.5【変わろう】 ページ6
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折笠「...演奏、できない。」
貴方「はぁ...。誰のせいだと思ってんだ。」
折笠「誰??」
貴方「誰だろうな!!」
それから数日。募集を掛けるもだれも受け付けず、バンドをやるにはかなり難しくなっていた。流石の千も困っていた。
...自覚が無いのって、怖い。
溜息をつき、アドバイスをあげるべく口を開いた。
貴方「お前は曲に思い入れすぎる。出来たものからは、心も手も離すんだ。その為に曲と距離を置こう。」
折笠「.....演奏しないってことか?ステージに立って、ただ歌うだけ?タンバリンでも叩くのか?」
不満そうにコチラを見る。普段から無表情の千だが、声のトーンでそれが分かる。
思い入れの強い千にとっては、嫌なのは分かる。自分だって演奏したい。だが、千は私以外とは嫌らしい。
かといって、募集をかけると数日でやめてしまう。だったら、あのゲームのようにやればいい...。
貴方「踊ろう。アイドルみたいにさ。文化祭でやったら凄く評判が良かったんだ。」
折笠「...ダサくない?しかも、あのフリフリはない。」
貴方「ダサくないレベル踊るんだよ。あと、私は着たくて着たんじゃない。“着せられた”んだ!」
折笠「...私服でやろう。」
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それから１ヶ月。私の提案でRe:valeは私と千でアイドルとして活躍し、初めは少なかったファンは増えた。そう、成功したのだ。
トラブルも少なくなり、見事に私の痣は消えた←
貴方「...あ、珍しい。男の子のお客さんだ。」
ステージの隅からチラリと客席を見ると2割が女子の客に男子が2割しかいないため、珍しくて顔を覚えてしまう。
今回は学生っぽい可愛らしい黒髪のお客さんだ。初めてのライブなのか、驚いた顔をしながら家族と思われる人前に押されている。
...可愛い。
折笠「どうせ万目当てでしょ。」
貴方「ここにいる大半の女子はお前目当てだよ。」
折笠「興味無い。」
ふんっとそっぽを向いて、ステージに立つための音響などを調節し始めた。どこか拗ねているっぽい。
本当に素直じゃない。
貴方「嬉しんだろ?」
折笠「...別に。」
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山さん - すんごい続きが気になります!!更新再開楽しみにしています!! (2020年3月2日 23時) (
レス) id: a6ed573a69 (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - 面白かったです！更新はいつ頃再開しますか？ (2019年1月26日 6時) (レス) id: 2673adc37d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虹16 | 作成日時：2018年8月28日 23時
