No.2【付き合い】 ページ3
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男は音楽を聴いていて数秒。俯いていた顔を上げた。そして私を見るなり「名前は?」と聞いてくる。
貴方「曲の……?まだ付けてない。」
??「お前の」
さっき自己紹介していたのに。しかもお前…?コイツ、年下だろ?と呆れるように
貴方「…大神Aだよ。さっきも名乗ったけど。」
??「他の曲は?」
貴方「持ってきていない。家にあるけど。」
??「じゃあ、家に行こう。」
貴方「は?」
コイツ…私の作った曲を気に入ったのか…?
彼は私の腕を掴んだと思えば「先に帰る」といって友人の言葉も耳を傾けずに喫茶店を出ていった。
貴方「いいのか…?友達は…。」
??「友達じゃない。」
そういえば、口説いてきてもらったんだ。とか言っていたな。無無理矢理連れてかれてこられたのだろう。
貴方「…名前は?君の名前だけど。」
折笠「……折笠千斗。皆、ユキって呼ぶよ。」
貴方「そう。私の事は万って呼んで。本名からのあだ名じゃないけど、皆そう呼ぶからね。」
折笠「…分かった。」
意外と心を開いた人には喋るんだ。先程まではあんな無愛想なのに…いまも充分そうだけど。
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その後、曲の好みも似ているということもあり、二人で作曲をするようになった。千の曲は本当に良く、自分の曲に千の声が乗るのも嬉しく、友達としての付き合いが続いた。
そして、バンドを組もうと思いバンドをするグループを作った。だけど、千のこだわりが強いのもあり、片っ端からメンバーが消えていった。
ベーシスト「Aさんが頼んできたから仕方なく受けたけどさ!!頼まれたって2度とくるかよ…!!」
折笠「もう来なくていいよ。」
ベーシスト「来るかよ!!」
貴方「ちょ、ちょっと待って…!千!今回は何が気に入らなかったの?!」
無理に頼んだベーシストはついに限界に達したのか、出ていくと言ったのだ。千は少し細かい所があるから直してもらうように、何が気に入らないのか尋ねた。
折笠「自己主張激しすぎ。」
貴方「お前が言うか!?」
折笠「音のだよ。下手なくせにねちねち弾く。万も欲しかった感じじゃないだろ。」
そういうと、千は否定をせずに本当の理由を聞くと、自分も何も言い返せない。
貴方「そうだけど、そういうの話し合いとか少しずつ合わせていくとかさ…。」
折笠「お前みたいには理解できないよ。彼には。」
貴方「…また募集しないとな…。」
折笠「お腹空いた」
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山さん - すんごい続きが気になります!!更新再開楽しみにしています!! (2020年3月2日 23時) (
レス) id: a6ed573a69 (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - 面白かったです！更新はいつ頃再開しますか？ (2019年1月26日 6時) (レス) id: 2673adc37d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虹16 | 作成日時：2018年8月28日 23時
