【knmt】あの夏をもう一度。

表情 ページ5

貴方side


＿「じゃ予習しっかりしとけよ」

そんな先生の声で目が覚めた

やば寝てた‥！
こんなところ玲奈に見られたらきっと怒られる

‥‥ガタｯ！


慌てて起きたから足を机にぶつけた


『いったぁ‥』

「‥大丈夫ですか？」


少し笑いながらでも心配そうに剣持くんが聞いてくる

『う、うん大丈夫だよ』

見られてたな‥恥ずかしい


『西宮さんさっきの授業ノートとってなかったですよね？良かったら僕のノート貸しますよ。』


「え！そんなの悪いよ寝てたの私だし‥」

『でもノート書いてなかったら困りませんか？
今日、予習だって出ましたし』

『う‥』

図星過ぎてぐうの音も出ない

『‥借りても良いかな？』

「僕から言いましたし勿論良いですよ」

『ありがとう！助かる‥』

そして剣持くんからノートを受け取ろうとした

が、

「A！何してんの？」


玲奈だ

『いや、その‥さっきの授業寝ちゃっててノートとれてないから剣持くんに貸してもらおうかなと‥』


「やっぱり！A寝てたんだねー‥でもノートだったら私の見せるよ？」

『え、でも剣持くんが貸してくれるし』

「Aノート汚しそうだし、それにどうせAが寝ると思って、ノートの写メ撮ったからLINEで送るよ？」

『失礼な！でも確かに‥そう言う事なら』

『剣持くんごめん、わざわざ貸してくれるって言ってたけど今日は玲奈に送ってもらうね、ありがとう』


そう言ったが剣持くんから返事がこない


『剣持くん？』


「あぁ‥すみません。ぼーっとしてましたノートの事でしたら全然大丈夫ですよ」


そう言って剣持くんはノートを鞄にしまった

心なしか、さっきより声のトーンが低かった気がするけど‥‥気のせいか



＿＿「あ！忘れてた！A急いで食堂行くよ！」

『なんで？私、今日弁当だよ？』

「いいから！人気のパンが売り切れる！！
今日は食堂で食べよー」

「あ！ちょっとー‥」


玲奈が私の手を掴んで走った、教室から出る時に

一瞬剣持くんの表情が見えた、その表情は‥


____暗く、強張っていて見たこともない表情だった



place＿食堂

「あー‥良かった！残り２つでギリ買えた」

『危なかったね』

弁当の私にはあまり関係ないことだけど


それより、あの時の剣持くんどうしてあんな顔してたんだろう‥私何かしたかな？
あんな表情の剣持くん見た事ない

「A？どうしたの」


そんな事を考えていると玲奈に話しかけられた

＿＿
文字数‥次に続きます

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