【イナGO】Survival (ページ37)

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３７survival ページ37

～狩屋サイド～

俺は自分の部屋で、合宿所を出て行ってしまった南沢先輩たち、そして天馬くんたちのことを思い出していた。

俺の後ろには、輝くんがいる。

狩屋「どーしてこうなっちゃうんだろうな……」

影山「そんなこと、僕に訊かれても……」

狩屋「いや、そうなんだけど」

窓から夜の景色を眺める。

暗い森の片隅。木々が生い茂る不気味な光景。

俺の中の不安を掻き立てるには十分すぎるくらいだ。

狩屋「輝くんは、南沢先輩のことどう思ってる？本当に三国先輩たちを殺したのかな」

影山「……」

輝くんは答えない。特に気にならなかったので、俺は話し続ける。

狩屋「俺……過去にいろいろあったから、このチームに来たばかりの頃は誰も信じることができなくてさ……。

でも、なんだかんだで楽しかったんだよな。霧野先輩をからかったり、天馬くんたちにちょっかい出したりして……」

思い出すたび、悲しくなる。

本当に楽しかった。雷門イレブンの一員になれたからこそ、今の自分がいるのに。

影山「そっか。それは寂しいね」

輝くんは、どんな気持ちで俺の話を聞いているんだろう？

気になったが、訊ねる気になれなかったので、俺はただ窓をぼうっと見つめていた。

狩屋「なんかもう、どうでもよくなっちゃったよ。

所詮人間なんて、自分さえよければそれでいいんだ。輝くんだってそうなんじゃないのか？」

影山「自分さえよければそれでいい、か。確かにその通りかも。

だって＿＿＿＿＿」

ゾクッ！！！

言い表しようのない悪寒が走った。

だって、窓に映っている輝くんの顔が怪しく笑っていたから。

それは、俺の背後から向けられている

_______『殺意』

狩屋「ね、ねえ輝く……」

不安と恐怖が絶頂を迎え、俺は冷や汗をかきながら振り向いた。

直後、思考が停止した。

狩屋「…………！！！！

ひ、ひ、輝くん……！？

なにを持っているの！！？？」

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輝くんの右手には、

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鋭利なナイフが握られていた。

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