【イナGO】Survival (ページ16)

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１６survival ページ16

～狩屋サイド～

信じられなかった。

ただでさえ昨日、天城先輩が殺されたばかりだというのに……。

青山先輩まで行方不明だなんて。

どうしてこうなったんだろう……。

影山「青山先輩、どこ行ったんだろうね……」

隣の輝くんも心配そうに呟く。

狩屋「だよなあ……無事であってほしいけど……」

もし、青山先輩まで死んでしまったら……

間違いない。俺たちは何者かに狙われている。そうなれば、俺が殺されるのも時間の問題……。

嫌だ。死にたくない。

影山「もしかしたら、誰か王様になりたい人が僕たちを皆殺しにしようとしているのかも……」

狩屋「ッ！！それだけの為に！？」

確かに俺たちには『国王』になる権利がある。

だからって、殺すことないだろ！？

影山「それだけの為、か。狩屋くんにとって“頂点に君臨する”ことは、そういう価値しかないの？」

狩屋「は？」

影山「今の稲妻王国は、ホーリーロードに優勝したおかげで世界一の国になった。

つまり、稲妻王国の王様になれば『世界一の王』になれるということだよ。それって素晴らしいことじゃない？」

輝くんの言うことも一理ある……けど。

やっぱり、納得できねえよ……。

狩屋「あ、この井戸……近いうちに壊されるんだっけ？」

視界に飛び込んできた古ぼけた井戸を見て、ふと俺は言った。

影山「え……あ、うん、そうだったね」

俺は何気なく井戸に近寄る。

影山「……狩屋くん」

水が張ってあるかどうか気になる＿＿＿＿＿＿＿……そんな軽い気持ちだった。

………だから……

狩屋「え！？」

そこに浮いている『それ』を見た瞬間、凍りついた。

狩屋「あ……あ……あお、やま、先輩……！！？？

うわあああぁぁぁ！！！！」

青山先輩の……見るも無惨な亡骸が……う、浮いて……！？

影山「……大げさだなあ((ﾎﾞｿｯ

狩屋くん！ど、どうしたの！？」

貴方「マサキ！？」

俺の悲鳴を聞きつけて、先輩たちが駆け寄ってくる。

なんでなんでなんで！！？？

俺たち、なにか悪いことした……！？

ふざけんなよっ！！！

なんで青山先輩が……

＿＿＿＿井戸に落ちて死んでるんだよ！！！