優しさ ページ8
季節は冬になり
「悠、俺ユースに上がれることになった。」
と嬉しそうに滉が教えてくれた。
滉が悩んでいたことも知ってたから、ただただその報告が嬉しかった。
『滉、おめでとー。嬉しい。本当におめでとう。』
手のひらを出すと、満面の笑みでハイタッチをしてくれた。
「まー、ここからが勝負だから。
ユースでは試合に出れるように頑張るよ。」
『うん。応援してるよ！
滉の試合、いつか見てみたいなー。」
「早くレギュラーとって、
悠を呼べるように頑張るわ。」
と笑顔で言ってくれた。
年明け、滉からLINEが来て
「悠、勉強してる？ちょっとだけ会えたりする?
忙しい?」
『大丈夫だよ！』とLINEで返すと
「今から悠の家行くから、着いたら連絡する。」
何だろう？でも滉に会えるのは嬉しい。
「着いた！」
のLINEが来て、親にちょっと出かけてくると伝え
外に出た。
「悠ー！」
太陽みたいな笑顔で私を呼ぶ滉。
「急にゴメン。ちょっと話せる？」
『全然大丈夫だよ！』
近くの公園に着くと、
お正月の夕方だからか人はほとんどいなくて。
ブランコに滉が座るから私もとなりのブランコに座った。
『滉、何かあった？』
「いや別に何でもないんだけど、渡したいものがあってさ。コレ。」
滉はブランコから立ち上がり私の前に来ると、ポケットから出して渡してくれたのは合格祈願のお守り。
「昨日、ちょっと家族で初詣行ったから。」
『ありがとう！嬉しい！合格できるように頑張るね。」
って滉の方を向いて答えると
「悠、なんで泣きそうな笑顔なの。
最近、元気なくない？
俺の勘違いじゃないよね。
何かあった？」
優しい声で聞いてくる滉。
滉の言葉に優しい声に我慢していた涙が溢れてくる。
滉はポケットを探って
「ゴメン(笑)ハンカチなかった。」
っていうから涙は止まらないけど、笑ってしまった。
『大丈夫。持ってる(笑)』
ハンカチで涙を拭いて深呼吸をした。
「どうした？」
『大丈夫！滉に会えて元気でたからもう大丈夫！』
「前、悠言ってくれたじゃん。
味方だって。
困ってたら助けるって側にいるって。
それは俺も一緒。
悠の味方って言ったでしょ。
悠が言いたくないことなら聞かないけど。」
そんな優しい表情で優しい声で言われたら、
滉に隠し事なんて出来なかった。
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ありさ(プロフ) - すみれさんはじめまして。作品読ませて頂きました！すごくほっこりできて一気に世界観に引きこまれました☺︎よろしければ続きのパスワードを教えていただきたいです。 (4月13日 19時) (
レス) @page50 id: 95980270be (このIDを非表示/違反報告)
かおる(プロフ) - とても素敵な作品をありがとうございます！続きを読みたいのでメッセージ送らせていただきました。 (2月21日 21時) (レス) @page50 id: d4b646e599 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ(プロフ) - まる 。さん» メッセージを送らせて頂きました。ご確認お願いします。 (2月20日 21時) (レス) id: e1f9dffb10 (このIDを非表示/違反報告)
まる 。(プロフ) - はじめまして！コメント失礼いたします。とても楽しく読ませていただき、ぜひとも続きを読みたいため、よろしければパスワードお伺いしたいです。 (2月20日 16時) (レス) id: 12f8865480 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ(プロフ) - Unaさん» メッセージを送らせていただきました。ご確認お願いします。 (2月18日 16時) (レス) id: e1f9dffb10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみれ | 作成日時：2023年2月10日 10時
