番外編・続 ページ32
俺はあいつの言葉に反応する
そして蘇るのは、、過去の出来事
俺はあいつの手を掴むと、
挑発するように笑った
不「……だったら何だ？」
弟が生き残った？
だからどうしたんだよ
お前に俺の何がわかるんってんだァ
どうせ、分からねェだろうな
俺は…俺は弟に
違う道を歩んで欲しかったんて
どうせ、分からねェだろうが
けれど、目の前の女は手に力を込めた
俺が浮き上がる
女のくせに力おかしいだろ！
そして笑った
貴「…はっ！…何かしらねその顔は…鬼を殺すために自らを傷つけて我が道を進む貴方が……なんて顔してるのかしらね」
こいつが……竈門A
俺はその時、初めてこいつを見た気がした
貴「……その顔は…あれね、、弟にはこの世界に来てほしくなかったみたいね」
不「……っ⁉」
何で、分かるんだよ
貴「…何故、分かるかって？……私の弟も一緒に生き残ったからよ………愚かよね、私は……今までろくに側にもいてやれず…鬼に家族が襲われた時だって助けに行けなかったんだもの…」
女は……Aは笑った
悲しそうになおも何かに怒りながら、、ただ微笑んだ
貴「……貴方の弟は、、貴方に会いたくて…貴方に追いつきたくて、、ここに来たんじゃないかしら？、、私には貴方の…不死川さんの過去のことなんて知らないから…推測しかできないけれど……でもね、」
Aは言葉を続けた
貴「…不死川さんの弟も彼なりに覚悟を持ってここに来たのよ…私の弟も……弟以前に彼らは一人の人間……自らの志を持っている」
俺はただ、何も言えなかった
貴「……なのに、貴方は何をしているの？鬼を殺すためなら自らは傷を負っても平気だって………いつまで意地をはってるの？」
Aの言葉に動揺する
何で……何でこいつは分かるんだよ
貴「…闘いに死はつきもの…怪我だってする………けれど、自らを傷つけないで…私は…貴方を尊敬してる、、だって自分に厳しい分、前に進んでいるから……」
あいつは、微笑むと腕の力を緩めた
俺の足が地面に着く
そして、少しやりすぎました と謝って
背を向けた
言葉を残して
ーーーそれでも、貴方を失って悲しむ人がいる事を…絶対忘れないでーーー
俺は見えなくなっていくあいつの背中を見つめながら、、呟いた
あぁ、やっぱ気にくわねぇ
あいつの言葉がこんなにも俺の心に入り込むなんて
不「……やっぱ、気にくわねぇなァ」
〜番外編・終〜
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1119人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ビアンカ - とっても面白いです！できたら富岡さんを少し出していただけたら嬉しいです… (2020年7月9日 19時) (
レス) id: 8342502802 (このIDを非表示/違反報告)
イナビカリ(プロフ) - プラウスさん» コメントありがとうございます！すいません、他の方からのコメントでも無一郎君がいないことを教えて貰っていたのですが、やはり無一郎君を入れた方が良いでしょうか？であれば、書き直します！ (2019年10月21日 0時) (レス) id: b6281ca595 (このIDを非表示/違反報告)
プラウス - 無一郎君がいない (2019年10月19日 21時) (レス) id: 70d6052350 (このIDを非表示/違反報告)
イナビカリ(プロフ) - 蝶華さん、お久しぶりです！本当に更新が遅くなってすいません！そろそろ第三章に行かなければなりませんね|ω･`) 夢主ちゃんが本気を出します！少し原作とは違い(しのぶさんとか)があるとは思いますが、これからもよろしくです！ (2019年10月1日 0時) (レス) id: b6281ca595 (このIDを非表示/違反報告)
蝶華 - お久しぶりです！最近やっとイナビカリさんの作品が見られて本当に嬉しいです！遂に夢主ちゃんの過去も明らかになってこれからどうなっていくのかが凄く気になります？これからも頑張ってください！ (2019年9月30日 19時) (レス) id: 70b9e10207 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：イナビカリ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/RibonHomupe
作成日時：2019年5月20日 22時
