陸拾捌ノ型 ページ23
そして、Aもまた美しかった
輝く深紅の瞳に艶のある髪の毛
色は白く、微笑んだその顔は優しさが溢れ出ていて…心を和やかにする
けれど……今、彼女が鬼に向ける微笑みは殺気と怒気が入り混じっている
鬼「…っ…怖い、怖いのぅ！そのような顔を向けるでない…ッ！」
鬼は怯えた
貴「……嘘を付かないでね？そうやって、今まで人を笑ってきたのでしょう？怖くなんて無いくせに、、何故そのような態度をとるのかしら？……」
私は立ち上がると一歩一歩、鬼へと歩み寄る
そっと刀に手をやった
貴「…今まで何人…何十人の女子達を喰ってきた？…どれだけの髪の毛を手に入れた？」
鬼「…ふふ…そんなの知らん。じゃが、妾が襲った奴らは綺麗に生まれ 好きな奴と結婚でき…皆にちやほやされて……そのうえ、、高価な着物を着て食べ物も食えて！…愛され続けた女達じゃ！……少しばかり美しさをもらっても良かろう？沢山あるのじゃから髪の毛ぐらいくれても良かろう？……おかげで妾はこれほど美しくなった！」
鬼の女はケラケラと笑った
腐りかけた血肉からは蛆が湧いている
鬼は再生出来るはずなのに…
私は笑い声をあげた
貴「……ふふ、あははは…」
鬼「……何が可笑しい？」
鬼は眉を寄せて私を睨む
不機嫌そうに尋ねてきた
私はにっこりと微笑んだ
貴「…貴方が美しいと？……そうね、顔も整って髪の毛もあるものね……ふふ…」
下を向いて、なお笑う
けれど、次の瞬間
貴「けれど……私には醜い鼠にしか見えないわ」
Aは笑顔を消し、刀に手をかけた
鬼「……ああああぁぁぁ‼‼‼お前ぇぇ！妾に何と申した⁉妾が醜い鼠だと！…死ねっ！殺してやるわ！お前の髪の毛も目玉も全て生きたまま奪ってやる！」
すると鬼は突然大声で怒鳴り
目から血を流し私を睨む
貴(この鬼……空気が変わったわね)
私は刀を抜き構えた
集中しろ……この鬼は何か違う気がする
上弦ではない強さを持っている
過去か何かかに対する�狒�悪�瓩箸いΧ�さを
鬼「…死ねぇぇぇええ‼‼」
【血鬼術 血華の髪櫛・憎悪の罪】
貴「……貴方、可哀想ね」
【古の呼吸 紅麗の斬撃】
刀が紅く紅く染まる
ーーーギギィィィィンッーーー
夜になれば誰も外には出ない
そんな静かな街の寺で、
鬼と鬼殺隊の刃がぶつかりあった
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ビアンカ - とっても面白いです！できたら富岡さんを少し出していただけたら嬉しいです… (2020年7月9日 19時) (
レス) id: 8342502802 (このIDを非表示/違反報告)
イナビカリ(プロフ) - プラウスさん» コメントありがとうございます！すいません、他の方からのコメントでも無一郎君がいないことを教えて貰っていたのですが、やはり無一郎君を入れた方が良いでしょうか？であれば、書き直します！ (2019年10月21日 0時) (レス) id: b6281ca595 (このIDを非表示/違反報告)
プラウス - 無一郎君がいない (2019年10月19日 21時) (レス) id: 70d6052350 (このIDを非表示/違反報告)
イナビカリ(プロフ) - 蝶華さん、お久しぶりです！本当に更新が遅くなってすいません！そろそろ第三章に行かなければなりませんね|ω･`) 夢主ちゃんが本気を出します！少し原作とは違い(しのぶさんとか)があるとは思いますが、これからもよろしくです！ (2019年10月1日 0時) (レス) id: b6281ca595 (このIDを非表示/違反報告)
蝶華 - お久しぶりです！最近やっとイナビカリさんの作品が見られて本当に嬉しいです！遂に夢主ちゃんの過去も明らかになってこれからどうなっていくのかが凄く気になります？これからも頑張ってください！ (2019年9月30日 19時) (レス) id: 70b9e10207 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イナビカリ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/RibonHomupe
作成日時：2019年5月20日 22時
