肆拾玖ノ型 ページ3
徐々に外は夜になり、皆はそれぞれの任務へと出掛けたりしていた
安静を言い渡されていた私
杏「…少し、話がある……良いか？」
同じく安静を言い渡されている杏寿郎さんが 用があるとのことで 私と二人 月を見ながら隣に座った
貴「……話とは？」
わたしは静かに言葉を告げる
杏「……あの時、お前が俺の前に立ちはだかってくれたおかげで……助かった、、礼を言いたくてな」
杏寿郎さんは 微笑んだ
杏「……Aが俺をかばった時、一瞬だけ馬鹿かっと叫びそうになった………だが、お前は笑っていたったな……私も柱だと」
優しく風が吹く
私の髪の毛が揺れた
貴「……行かなければ、、そう思ったのよ……弟も助けを求めていた……私は 誰一人として失いたくなかったの…」
貴「……私、杏寿郎の生き方が好きよ、、志もとてもかっこいいと思うわ……」
私は月に手を伸ばし、
貴「…だけど、時には逃げる事も大事よ……」
虚空を掴んだ……
杏「……俺は柱だ…逃げるなど面目無い」
杏寿郎さんは きっと私を見つめてくる
貴「…それは 違うわ、、」
貴「己の命も守れない人は 誰も救えやしない……逃げは弱さでは無い、、恥じることでは無いの」
そう、逃げる事は恥では無い
己の命を守るためならば、
貴「……でも、無事で良かった」
貴「怪我はしたけれど 皆が生きていてくれて、私は本当に嬉しいのよ」
守るべきものが守れた気がしたから
杏「お前は……Aは責任を背負いすぎだと俺は思う……だが、その考えは 流石だな…」
杏寿郎さんは フッと笑うと
杏「では、お邪魔したな！……怪我 治してまた一緒に任務に行こうな！」
私に背を向けて 帰って行った
貴「……貴方の方が 傷が深いくせに……けれど、その誘いは嬉しいわね、」
月を見上げる
そして耳をすます
どうか、聞こえて
私に教えてちょうだい
貴「……貴方は誰？」
私に似た声で語りかけてくる貴方は誰？
私は 月明かりの中 一人たたずむ
そして思い出す字髄さんからの頼み
『俺の嫁をお前が前に調査した花街に送ったんだが…いつも来ていた手紙が絶えたんだよな……それが余計心配なんだよ、ということで A、復帰したら俺と一緒に来てくれ花街……もちろん お館様から許可を頂いている！……頼んだぞ！』
この話を聞いて もう一度倒れそうになったけれど………あの字髄からの頼みだから…
私はため息をついた
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ビアンカ - とっても面白いです！できたら富岡さんを少し出していただけたら嬉しいです… (2020年7月9日 19時) (
レス) id: 8342502802 (このIDを非表示/違反報告)
イナビカリ(プロフ) - プラウスさん» コメントありがとうございます！すいません、他の方からのコメントでも無一郎君がいないことを教えて貰っていたのですが、やはり無一郎君を入れた方が良いでしょうか？であれば、書き直します！ (2019年10月21日 0時) (レス) id: b6281ca595 (このIDを非表示/違反報告)
プラウス - 無一郎君がいない (2019年10月19日 21時) (レス) id: 70d6052350 (このIDを非表示/違反報告)
イナビカリ(プロフ) - 蝶華さん、お久しぶりです！本当に更新が遅くなってすいません！そろそろ第三章に行かなければなりませんね|ω･`) 夢主ちゃんが本気を出します！少し原作とは違い(しのぶさんとか)があるとは思いますが、これからもよろしくです！ (2019年10月1日 0時) (レス) id: b6281ca595 (このIDを非表示/違反報告)
蝶華 - お久しぶりです！最近やっとイナビカリさんの作品が見られて本当に嬉しいです！遂に夢主ちゃんの過去も明らかになってこれからどうなっていくのかが凄く気になります？これからも頑張ってください！ (2019年9月30日 19時) (レス) id: 70b9e10207 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イナビカリ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/RibonHomupe
作成日時：2019年5月20日 22時
