第19話・私なりの慰め方 ページ23
貴「…爆豪君はね 強さという名前を持った 弱さの種子なんだよ……」
爆「強さという名前……？」
貴「そ！……そして緑谷君は 弱さという名前を持った強い種…」
爆「オイ！何でデクの方が強いんだよ！」
貴「怒るなって言ってんだろーが！……ったく」
爆「…パク……んで？」
君……さっきまで 甘いもの嫌いって言ってなかった？
さっきから ずっと食べてるよね？
貴「まぁ……爆豪君はさ、小さい頃から周りに強い強いって言われてきたでしょ？ それが君の種子の糧になっていった、だから 外から見れば 君はとても強いよ？……だけどその分 心は弱い」
爆「…ッ……⁉」
貴「そして緑谷君は、無個性で小さい頃から弱いって馬鹿にされてきた……だから 君にとって今までの彼は弱さそのものだったでしょ？……でも 緑谷君は諦めなかった、無個性なのにヒーローになろうと 足掻いて足掻いて、心は誰よりも強い…」
爆「……だから 何なんだよ……俺が彼奴より弱いって言いたいのかよ」
さっきみたいに怒鳴り散らさず 少しショボンとして話す爆豪君
貴「違うよ！ ……君は強い、強いんだよ！」
爆「…え？」
貴「ただ…いつも型にはまっているんだよ…」
ここが と私は自分の胸の辺りをトンッと叩く
貴「周りに強いって言われてきたから それに応えないとって 誰にも負けないようにって 強さという名前に自分を縛っていたの……爆豪君は……けどね、緑谷君に負けたとき 君にまとわりつく その名前が消えたんだ！」
爆「………。」
貴「……だから、ね？ 負けた事を恥じないで…負ける事に怯えないで 本当の自分を見つめるんだよ、そしたら 君は君だけの強さを持つ事が出来るから、って…えぇ⁉ 爆豪君が泣いてる…ッ！」
爆「ばッ…泣いてねーわ！カスッ」
そう言って目元を袖でこすると
前とは違う 何かを決心した瞳を私に向けて
爆「…俺は 誰よりも強くなって、オールマイトをも超えるヒーローになってやる！…だから お前はそれを見てろよ！ クソが…ッ！ じゃ、じゃーな！」
強く強く言葉を発して
猛スピードで帰って行った
貴「うん……流石だね 爆豪君……でも、」
貴「何で置いていくんだよォォォ！」
一緒に帰っていたのに……
ま、彼なりのテレ隠しかな？ なんて…
私も帰ろっと
私は走り去った爆豪君の見えない背中を追うように 走りながら 家へと帰った
……
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←第18話・轟君と友達になる
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 25人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雅(プロフ) - 心にしみるようなコメントありがとうございます！ 嬉しいですし、勇気を貰いました！最近、所用で書けなかったんですが、これからも頑張りますので宜しくお願いします！ (2018年10月21日 1時) (
レス) id: fb4eedb2d0 (このIDを非表示/違反報告)
monster - 深夜に、すみません。貴方様の作品に、惚れました！更新、頑張ってください！深夜にすみません。 (2018年10月21日 0時) (レス) id: 9e51c6ceb9 (このIDを非表示/違反報告)
雅(プロフ) - ありがとうございます！頑張ります！ (2018年10月11日 17時) (レス) id: fb4eedb2d0 (このIDを非表示/違反報告)
ルミア(プロフ) - 更新ファイトー！ (2018年10月11日 13時) (レス) id: e762c2a0b2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：イナビカリ | 作成日時：2018年10月10日 23時
