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第三話 ページ4

昨日投稿できなくてすみません!
今回は夢主ちゃんサイドです
――――――――――――――――――――――――――――――――――
目が覚める。


(ここ、何処?)


硬くて濡れている床に寝ていた筈なのに何故か布団の上で寝ている。
まだ寝ぼけている頭で考える。


(確か、ギリギリで奇跡的に偶然鬼を倒したんだっけ…。)


段々と思考ははっきりとしてくる。
起き上がり辺りを見渡す。


藤の花が描かれた襖。
ほのかに香る畳の匂い。そして藤の匂い。
自分の寝ている部屋はかなり広い。住んでいた家よりはるかに広い。


(いや、本当にどこだよ此処)


ぐるぐると同じ事を考える。
すると{スッ}っと詰まることなく襖が開く。


(凄い…。うちでは扉も唯一の襖もガッタガタだったのに…。)


変なところで驚いていると入ってきた若いきれいな女性が話しかけてきた。


「お目覚めですか?」

「……。(え?敬語?)」

「…まぁ…。(鬼に両親を殺されたせいで心を閉ざしてしまったのかしら…。可哀想に…。)」


普段表情金が働かないのに加え急に話しかけられ唖然としているのを女性は勘違いしたようだ。
…まぁ、本人は気付いていないが。

何故か急にお腹がすいてきたので。おなかに手を当て数回さする。
その動作で何を伝えたいのか解ったらしく「少し待っていてくださいね。」と言ってニコリと微笑んだ。


(そういえば何で此処に居るのかと、名前聞くの忘れてた…。)


失敗したな。と少し思った。
少しするとまた{スッ}っと襖が開く。


(さっきの人かな?帰ってくるの早いな…。)


そう思ったのもつかの間。
黒い学生服のような服を着て、腰に刀を差した男性が顔を近づけてきた。
少し驚いたが硬い表情筋が動くほどではなかった。
すると男性は申し訳なさそうに口を開いた。


「済まなかった…。俺がもう少し早ければ君の両親は助かったのに…。」

「…別に、貴方のせいじゃない。…あの鬼が悪いんだから…。」

「…そうか。じゃあ、少し質問なのだがいいか?」

「…?」


少しの間口を閉じ、重々しく言った。


「…君は、鬼が憎いかい?滅したいと、思うかい?」

「…。」


その男性の問いに自分はこう答えた。

―――「もちろん。」と。

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エデュリス(プロフ) - チョコ&ピーナッツさん» ありがとうぎございます!これからもよろしくお願いします!頑張りますね! (2019年12月1日 13時) (レス) id: 07ad10319f (このIDを非表示/違反報告)
チョコ&ピーナッツ(プロフ) - 面白いです!更新頑張って下さい(*^^*) (2019年12月1日 13時) (レス) id: 131b6cb561 (このIDを非表示/違反報告)
エデュリス(プロフ) - 姫さん» そう言っていただけると嬉しいです!ぜひ友達になっていただけると嬉しいです!これからも閲覧宜しくお願いします! (2019年11月30日 12時) (レス) id: 07ad10319f (このIDを非表示/違反報告)
エデュリス(プロフ) - レンさん» ありがとうございます!かなりゆっくりの週一更新になると思いますが見ていただけると嬉しいです! (2019年11月30日 12時) (レス) id: 07ad10319f (このIDを非表示/違反報告)
- とてもいい小説よ。ねぇ?私と友達にならない? (2019年11月29日 16時) (レス) id: ad359bf394 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:エデュリス | 作者ホームページ:(・ω・三・ω・)フンフン←ないです  
作成日時:2019年11月17日 1時

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