俺は働いているしかなかった ページ20
tn視点
―このお兄ちゃん、怖いよ。
Aの後ろに隠れるように立った男の子から、そう言われた。
ああ。
tn「昔もそんなこと…あったなぁ……」
騒音がやけに響く昼下がり。
やっと守れた大好きな奴の前で、俺はどんな顔をすればよいのだろうか。
―――――
ガキの頃から俺はびっくりするくらいに社畜だった。
常に勉強とか、作業してないと気がすまなくって
"何もやることがない"それが何よりも苦痛だった。
いっつも課題をしてた俺を、クラスメイトは異様な目で見つめて
―虐めていた。
クラス全員32人分の課題を終わらせる日々。
ある日、俺は疲れていたのかもしれない
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「……___、___…。行かんとってっ……」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
そう誰かの名前を呼んで縋る夢を見た時には、流石に疲れてると思って
一日中その日は横になってだらだらして過ごした。
「明日になったら…やればええやろ……」
そんなことを言い聞かせても、次の日の休むことを覚えた体は働くことを拒んだ
「やりたく…ないなぁ」
―みんなが、俺の分まで働いてくれんかなぁ…
学校の教室、授業が終わった休み時間。
やる気のない俺を横目にひそひそ話していたクラスメイトが、一斉に俺を向いた
そこで俺の口は意と反してこう告げた
「俺の分の課題、全部やれよー」
思ってもいなかった。
そんなこと…
微塵も……？
いや、思っていた。
なんで俺だけが働かなあかんねん
俺だって、
―王様に、なれんねん。
勝手に動く口が弧を描いた瞬間、人格が変わったようにクラスメイトは課題を始めた
「俺……王様になれたかもしんねぇ………」
その時の興奮は忘れられないほどだった。
*
…でも…そんな日々は、長くは続かねえんだって。
―トントン、怖い。
俺をいじめていた奴が、そんなことを言った。
そいつだけじゃない。
他のやつも、みんな。
"怖い"…か。
「…………ごめんな」
その時既に俺は法則を見破っていた。
仕事を休んだ日には、王様になれる
仕事をし続けていれば、モブでしかない
って。
…じゃあ
.
ずっと仕事をしてればいいんだ。
怖がられない為なら。
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くれぴと(プロフ) - peか？peか？peなら事情説明の段階でまず殴られるぞ？？でも新キャラでないならpeさんの確率が高いっすよねぇ (4月29日 19時) (
レス) @page34 id: 54c35cf88c (このIDを非表示/違反報告)
いよよ(プロフ) - 葵斗(別アカ)さん» 初コメありがとうございます！！主ちゃんは実質読者の皆様なので皆様の性格が反映されてるんですよね！！(言いがかり) (4月18日 19時) (レス) id: 62d79f7619 (このIDを非表示/違反報告)
いよよ(プロフ) - くれぴとさん» rbrは小さいけど根は漢なんですね！(ギリ褒め言葉)最近更新できてなくて申し訳ないです💦また亀さん更新に戻りましたが気長にお待ちを…！ (4月18日 19時) (レス) id: 62d79f7619 (このIDを非表示/違反報告)
葵斗(別アカ) - 一般通過コメ失礼します〜←主ちゃんいい子すぎないか？どんだけwrwrdの皆が好きなんや…僕だったらフルボッコだﾄﾞﾝ!←にしてる自信ありまくりなのに…← (4月17日 22時) (レス) id: 8875507bce (このIDを非表示/違反報告)
くれぴと(プロフ) - 勇気をぁして一番最初言ってくれたrbr漢すぎません？？夢主ちゃんのためなら協力できるの最高すぎて神だけど、能力が使えなくなってるが、夢主い（んの声が聞こえなくなってると解釈するか、本当に誰の声も聞こえないのか、気になりますね！！ (4月9日 9時) (レス) @page33 id: 54c35cf88c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いよよ | 作成日時：2023年12月31日 7時
