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55.立ち往生(海斗side) ページ9
とある店の前で、俺達は立ち往生していた。
「ここ、入れますか…?」
澤村が恐る恐る聞いてきたが、流石の俺も男2人で『乙女』などという看板を掲げた店に入る勇気はない。大和男子の名が泣く。
「未來達を待つか…」
そう呟いた瞬間、背後から足音が聞こえてきた。
「海斗っ!」
「何してんだ、大地!」
副隊長のあとに続き、全速力で走ってきたと思われる隊員達が見えた。
「悪い、スガ…」
「海斗、あんたねぇ…」
呆れたように愚痴る鳴子を無視し、店の扉に手をかける。
「海斗準佐、大地隊長、こっちですよ」
月島の声に振り向くと、俺達の後ろには誰も居なかった。
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