君のそばにいるよ。(in×ar) 2 【完結】 (ページ5)

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in side

俺は勇気を振り絞って

「俺と、付き合ってください」

と、大ちゃんに伝えた。

「え！！！！！」

大ちゃんは大きな声を出してびっくりしてる。

「俺、大ちゃんが好き」

真っ直ぐ目を見てそう言う。

「え…」

大ちゃんは目に涙を浮かべ、泣きそうになるのを我慢してるみたい。

「山田から、全部聞いたよ。俺たちの関係の事も。…でも、大ちゃんは山田の所へ行って欲しくない。ずっと俺の隣で笑ってて？ずっとそばにいて？」

真剣な表情で言う。

たとえ、大ちゃんとの前の記憶が無かったとしても、そんなもの関係ないから。

俺の、大ちゃんを思う気持ちに代わりは無いから。

俺は絶対大ちゃんを幸せにする。

「うん！ずっと、伊野ちゃんのそばにいるよ！」

大ちゃんは、笑顔でそう言ってくれる。

その途端に目から涙が零れた。

「大ちゃん？泣かないで？」

そう言うと微笑んでほっぺに手を添えて、指で大ちゃんの涙を拭ってあげる。

もう一回大ちゃんは涙を拭くと

「ね、伊野ちゃん。仲直りと、付き合った記念に、どっか旅行行かない？」

そう提案てくる。

「俺、海行きたい！」

俺がずっと行きたかった場所。

いつか、大切な人と一緒に行った、あの海へ。

大切な人は誰か思い出せるかも、と思ってそう言うと、

「お、賛成！俺も行きたかったんだ～」

とか言って、携帯を取り出すと、 “ここで良い？”って、聞いて、見せてきたのは、見覚えがある海。

とりあえず、

「うん！」

と返事した。