mine (ページ14)

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場違いページ14

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幹事の丈くんが連絡先の交換を持ち出したことで
合コンはお開きになり、各々のタイミングで部屋から
出ていく

その波に乗って俺も部屋から出たタイミングで
誰かが言い放った

「あれ、サッカー部の2年じゃない？」

今いる場所から3室先、
みっちーと謙杜の姿がみえた
輪になってごちゃごちゃしてる様子は
いかにも部の集まりって感じがした

そんな青春真っ只中みたいな光景に背を向けて出口へ急ぐ

「たかはしくん！」

謙杜の声はよく通る
勿論、傍にいたみっちーもこちらを向くわけで
体を向き直してとくに用もないのに
駆け足で寄ってくる二人を拒む理由もなく。

「お久しぶりです！」と笑顔で張り詰めた声をかけてくれるのは謙杜くらいだと思う。
こんなに先輩後輩感を醸し出す関係性も
謙杜だけだと思う

バスケ部とサッカー部なんて一切関わり無さそうなのに
仲がいいのは、中学からの付き合いってのがデカい。
みっちーも謙杜からの紹介で知り合った

入学したての1年前は学ランがぶかぶかだとか何かと茶化して可愛がってたはずなのに、気づけば背は抜かれて、何を考えてるのかよくわからないその瞳が苦手で、いやそれだけじゃないけど、最近は上手く話せていない

今だって
受験生なのに遊んでていいんですか、とか
彼女ほったらかして合コンですか、とか
どこから攻めてくるのか内心ヒヤヒヤで

そんな自分がダサくて、
そのうえ向こうが余計に大人びて見える

幸いAちゃんの名前が出ることはなく、
丈くんが参戦してきたことで完全に話は逸れた

「よっしゃ、恭平も夏休み空けとけよ！」

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