mine (ページ2)

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優しい男ページ2

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僕の気も知らないで
他の女の子を薦めてくる彼女は、
あいつから貰った光る首輪を身につけて
僕の部屋のベッドの上

幸せそうで、それでいて、
僕の大好きなその笑顔をむける
隙がありすぎて__むしろそれを望んでるようで

大抵いつもいきすぎる妄想は
記憶を改竄し過ぎたせいで
現実に起こった事実なのかどうかもわからなくなった

「これで最後にしてよ」

「それ前も言ってたよ」

"優しいね"

彼女はそう言って手を伸ばした

その細い腕を掴んで
強引にでも押し倒せば
この捻くれまくった結果の幼馴染どまりも
形を変えることなんて楽勝なのに、

それができない

「スマホ、貸して」

僕は首を横に振って、
あとで送って、とだけ答えた

「…ちゃんと連絡する？」

「するよ、……するって」

前科がある僕を
疑い深い彼女が逃がさない

『ほら、』
追加した新しい友達。Aの友達
顔は知らない、声も知らない
でも、こうすれば彼女は微笑む

微笑んで…小さく動くその唇を必死に目で追った

________駿佑は…やっぱり優しいよ

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