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そしてその変化は私に大きな決断をするきっかけをくれた。
「今までお世話になりました。」
社長と三度目の対面の今、手には辞表届を握っている。
「君の成功を願っているよ。」
私は本日付けであのYGを退社した。
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最後にハルトとアサヒに挨拶をしようと呼び出した。
まだ彼らには伝えていない。
倒れてから何度か会っているけどまだ伝えられていない。
ハルト、怒っちゃうかな
「やっほ」
AS「よ」
HR「なんか顔清々しくね?」
「重大発表があります。」
HR「めっちゃ嫌な予感しかしないんだけど」
AS「なんだなんだー?!」
「私、キム・A。本日でYGを退社致します。」
AS「えっ。」
HR「…は?」
2人は口を開けてポカンとした顔をして私を見つめている
正直なところ面白い
「ごめんハルト。勝手に辞めないって言ったのに」
HR「…まじで言ってんの?」
「うん、まじ」
は?は?と言ってまだ現実を受け入れきれてないハルトとは違ってアサヒはよく踏み切ったなと拍手している。
「私、夢があって。デザイナーになるから。それでビッグになったらTRESUREに頼むから頼めるようになるまで頑張るから、」
HR「…もうこうやって会えんの?」
「うん。ごめんね今まで本当にありがとう。2人のおかげで今まで生き延びることができたありがとう。」
しばらく黙り込んでしまったハルト
アサヒは気を効かしてくれて部屋を出て行ってくれた。
何度か声をかけても一点を見つめたまま
「ハルト、HR「俺、別にAの夢を応援したくないとかそう言うんじゃなくて…ただ、Aに会えなくなるのが嫌っていうか…」
「私も2人に会えないのはめっちゃ寂しいよ。でも私も2人みたいに夢を追いたいの。」
HR「…もう俺前みたいに助けれないよ?」
「頑張る」
HR「っそういうことじゃないんだよ」
あのさ、
そう言われてハルトの方を向くとやっと目が合った。
HR「俺、」
「ん?」
HR「…やっぱ何でもない」
「えー」
それから他愛もない話をしてあの時みたいに優しく抱きしめてもらった。
「じゃあ行くね」
HR「じゃあな」
「あ、そうだ。これあげる」
HR「なにこれ」
「私の家の住所」
HR「は、え?」
ちょっと大胆すぎたかな?
まあしばらくは会わないだろうしいいよね
HR「まって、それってつまり」
「アサヒには内緒だよ」
HR「ずるすぎ」
アサヒは教えても来ないだろうけどね
「じゃあね」
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作者名:しらたまサラダ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=imstargirl777
作成日時:2024年2月11日 1時