YGの有能社員 (ページ7)

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バタンッ

朝方飲み物を買いに行こうと席から立つと急に視界が暗転し身体から力が抜けた。
でもまだ誰も出勤していないし、このまま恥晒しかと思っていた。

HR「…っおい、Aっ！起きろよ、！」

ハルトの声が聞こえる。
身体を揺さぶられてるけどもう力が入らない

HR「……アサヒ、Aが…うん、うん、分かったそうするわ」

意識が朦朧とする中で身体がフワッと宙に浮く
ハルトが運んでくれるみたい
ありがとう、と心の中で伝える

.

どれくらい経ったのだろうか
目を覚ますといつもの作業室のソファに横になっていた。

「……ん」

HR「…よかった目覚めて」
「ごめん、ありがとう」

ハルトの姿しか見えなくて辺りを見回しているとアサヒはいないよと言われた。
ずっとここにいてくれたのかな
時計は10:00を指していた。

HR「無理すんなよって言ってもAは無理するだろうし言うだけ無駄だってことは分かってるけどさ…」

「…うん」

HR「なんつーか、その、俺は嫌だけど、辛かったら逃げてもいいんだよ」

「…でも、HR「逃げたくないって言うんだろ？」…うん」

どんだけ頑固なんだよ
と呆れたように笑った。

「…でも私、一度社長に話してみようと思う。色々聞きたいこともあるし。」

HR「とか言って急に辞めんなよ」

「流石に自分の将来を投げ捨てるような行為はしないよ」

無理に笑って見せるとまた勝手に涙が流れた。
それに気づいてから、もっともっと涙が溢れ出る
ハルトは何も言わず私を抱きしめてくれた。