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HR side



Aと出会ったのは半年くらい前
俺がただ1人になりたくて1人になれそうな場所を探してパッと頭に浮かんだのが屋上

鍵とか開いてねえか
そう思いながらドアに手をかけると簡単にドアノブが回った。




HR「…開いてんだ」




ドアを開けるとだだっ広いコンクリートだった
流石に屋上まで凝ってねえか

ぐるっと一回り見渡すと、グレーのコンクリートの上にマットのようなものを敷いて大の字になって寝っ転がってる女の人がいた。

先客がいたのか、開いてるわけだな
他の場所探すかーと思って引き返そうとした。
でもあの人の携帯から聞こえてきた音楽が耳に止まった。




HR「(パンチ効いた曲聴きながら寝る人っているんだ)」




少し気になった
いや、かなり
見た目は同い年かそこら
首から社員証をかけてるからここの社員なんだろう。

わざわざマット持参して寝っ転がるってw




HR「…おねーさん、風邪ひきますよ」

「……ん、…ハルト、さん?いや、違うかー流石にさっき映像見てたから余韻かー、もう目まで馬鹿になってきたか…」


HR「いや、本物っす」
「、え?」

HR「そんなことより何してるんですか?」
「そんなことよりって、えっと…気分転換?」

HR「マット持ってきてるならブランケットくらい持ってきたほうがいいっすよ、まだ3月だし」
「…は、はぁ、」




まだ幻覚だと思っている女の人を置いてこの日は練習に戻った。

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作者名:しらたまサラダ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=imstargirl777  
作成日時:2024年2月11日 1時

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