・ありがとう ページ25
ギルダ｢未だに信じられないよね｣
ドン｢？｣
レイ｢ああ……｣
ノーマン｢人間の世界に来れたこと？｣
僕はノーマン。16歳。
たくさんの兄弟と共に暮らしている。
この平和な暮らしまでに長い道のりがあった。
まぁ今から話せば話しきれないんだけどね。
エマ｢ノーマン、薪運ぶの手伝ってもらっていいかな？｣
彼女はエマ。兄弟の1人。
…なんだけど、彼女には昔の記憶が無い。
僕達がグレイスフィールドで共に過ごしたことも、何もかも。
この家はエマを助けてくれたおじいさんの家。
夜
厳しい寒さが雪とともに体を襲う。
僕は昔から寒さに弱かった。
一時的には強くなったけど、今は戻ってきている。
寝室を出て、暖炉に火をつけた。
ガチャ
レイ｢ノーマン｣
レイが僕の隣に座ると、ぽふんとソファは跳ねた。
レイ｢……今思えば、もっと早く行動を起こすべきだった。｣
ノーマン｢そんなことない。レイは悪くない。｣
レイ｢もっと早ければ、1人でも多く助けれただろうし、ノーマンがΛに送られることもなかっただろ。｣
ノーマン｢レイの選択、間違ってないよ。
犠牲はつきもの。今までの経験でつくづく知らされた。コニーがいなけりゃ僕達は何も知らないまま終わってただろう？｣
レイ｢…コニー、苦しかったろうな｣
ノーマン｢………｣
翌日
おじいさん｢ノーマン、ドン、街へ買い出しに行くぞ｣
防寒着を着、リュックを背負って家を出た。
今日はやけに人が多い。
おじいさん｢今日は毎年行われる豊作祈願の祭りだな。でも今年はこの寒さだからの……｣
ドン｢まじか！なぁ！俺あそこ見に行っていいか！｣
ドンはキラキラと飾られた噴水を指さした。
水は冷たかったけど、キラキラ透き通っていた。
｢早く早く！｣
｢次あそこ行こう！｣
すれ違いざまに見た2人の子供は手を繋いで笑っていた。
【END】
続く
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ユーリYURI(プロフ) - こんにちは！コメ失礼します。ユーリYURIです。このお話はリトルバーニー目線でとても新鮮でいいと思いました！感情描写もとても上手で羨ましいです！これからも頑張ってくださいね〜！！ (2020年8月18日 9時) (
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作者名：いむえあ | 作成日時：2020年8月6日 18時
