地獄の秘薬 ページ47
さらに数ヶ月が経った
「Aよ！できたぞっ！地獄の秘薬じゃっ！」
休日の昼間、みんなで昼食を食べる準備をしていると出掛けていたゲゲ郎さんが、地獄の秘薬を持ってきた
「「「『っ！？』」」」
『ほ、本当ですか！？』
「これじゃっ！」
ズーンっ、ブクブクッ、プスッー
そこには、ドス黒い様な火山のマグマの様な色をして不気味な音を立てて、煙を上げてるものだった
『え、これ飲んだら私死にませんか？』
「うわぁ、これ、人間が飲んで大丈夫なのか、？」
水木さんも覗き込んで引いてる、、
「と、父さん、これ姉さんは死にませんか？」
「あなた、流石にこれは良くないんじゃないかしら？」
流石の鬼太郎くんや岩子さんでさえ引いている
「ん？おぉ、忘れておったまだ完成ではないんじゃよ、」
ゲゲ郎さんはそういうと、自分の指を噛んで、血を一滴落とした
ポタッ、
すると、さっきまですごい色をしていた器の中がとても透き通った水になった
「は？どういうことだ？」
「わしら幽霊族の血を一滴入れることで完成するんじゃよ、なーに一滴飲んだところで人間にはほぼ無害じゃ、」
『な、なんか見たくなかったですね、最初のあの毒の様なものは、、』
「なんで未完成持って来たんだこいつ？」
水木さんも不思議そうな顔をしていた
ごくりっ
「どうじゃ？」
ゲゲ郎さんに、貰った器から地獄の秘薬を飲んだ
『特に変わりはないですけど、、』
「どれ、腕と脚のあざを見せてくれ」
ゲゲ郎さんはそういうと、腕と脚の着物をめくった
「ふむ、前よりもだいぶ薄くなっておる、この秘薬を３日じゃ、３日飲み続ければあざも消えるはずじゃ、」
「それじゃあ、あなた、これでAさんの呪いはっ？」
「消えるはずじゃ、」
「本当かゲゲ郎！？」
「よかったですね！姉さん！」
ゲゲ郎さんの言葉に、みんなが喜んだ
もちろん私も、これでやっと痛みや悪夢から解放される
『これで、本当に終わるんですね、龍賀一族の過ちが....』
「あぁ、ひとまずじゃがな、」
それから、３日間欠かさずに秘薬を飲み続けた
『あ、消えてる、、、』
「おお！消えておる！消えておるぞっ！」ぎゅっ
『ちょっ、ゲゲ郎さんっ！？』
ゲゲ郎さんは、泣きながら私に抱きついてきた
いや！あの！奥さん見てますからっ！
「Aさんっ、よかったわっ！ほんとにっ！」ぎゅっ
岩子さんも泣きながら、ゲゲ郎さんごと私を抱きしめてくれた、
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作者名：impotantanoath0 | 作成日時：2024年3月4日 9時
