とりあえず、解放して下さいっ！ (ページ40)

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あなたは何故守るのですか？ページ40

「で、沙代さん、乙米さんはどうしたんだ？」

「母は、あの村のお清めをしております。少しでも罪を償おうとしているのです。わたくしも、長田も生涯をかけてするつもりです。」

「そうですか、長田さんお前は何故ここに？幽霊族がいる場所にわざわざこないだろ？」

「そうですね、私は昔ら妖怪が嫌いで祓って来ましたからね、私がここに来たのは、Aさん貴方に聞きたいことがあったからです。」

私に聞きたいこと？

『私に、ですか？』

「はい、私は多くの人間を見て来た、多くの人間は人を助けることなどせず、自分だけ助かればいい人達だったのです。ですが、貴方は見ず知らずの幽霊族を助けた、それは何故ですか？あなたは何故守るのですか？」

長田の言葉に、皆さんが私の方に視線を向けた

おおかた、みんなが同じことを思ってたのだろうな

何故守るか、、、

師範の言ったことが、すぐに思い浮かぶ当たり私はまだ鬼殺隊なんだね、、

『何故守るか、ですか、そうですね、長田さんお聞きしてもいいでしょうか？貴方はなぜ人よりも強く生まれたと思いますか？』

「っ！？」

長田さんは急な質問に目を見開いた

「人より強く生まれた訳ですか？考えたことなどありません。私は特別だと思いますが、」

この人きっと出会った人達に恵まれなかったのだろうな、

『それは、弱き人を助けるためです。

生まれついて人よりも多くの才に恵まれた者はその力を世のため人のために使わなければならない。

天から賜りし力で人を傷つけること私腹を肥やすことは絶対に許されない。

弱き人を助けることは強く生まれた者の責務です。
責任を持って果たさなければならない使命なんです。』

「「「「っ！？」」」」

皆が目を見開き固まった

『私の師範からの請け合いです。私は鬼殺隊です。ですが誰もが鬼殺の剣士にはなれない。努力も必要ですが才能もあります。私は生まれ持って体力が人よりも多かったんです。』

「強く、生まれたものの、責務ですか、、」

長田さんは、そのまま黙り込んでしまった
思うことがあるのだろう

「Aさん、わたくしはなれるでしょうか？そのような弱き人を助ける人にっ」

『なれますよ、きっと、沙代さん、今のあなたなら、』

「っ、、はいっ、、」

沙代さんは目を抑えながら、俯いた

その後、沙代さんも長田さんも遅いからお暇すると言ったので、お見送りで玄関まで向かった