とりあえず、解放して下さいっ！ (ページ36)

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わしがおる！ページ36

「おるぞっ！」

「そんな人間、同じ鬼殺隊の柱じゃないと無理じゃないか？」

うん、私も思った

大正時代でも、柱に並ぶような人はいなかった

昭和時代なら尚更じゃ、、、？

「わしがおるっ！わしは、Aより強いからわからぬが、Aと互角ぐらいはあるぞ！」

すっごい笑顔で、とんでもないこと言ってる、、

「おまっ！馬鹿かっ！？」バシッ！

「いだっ！何をするじゃ水木っ！？」

「いやバカだ！お前には岩子さんがいるだろう！？なんでそこで、あ、わしじゃ！とか言えんだよ！バカだろっ！？」

「はっ！、す、すまん岩子っ！そ、そういう意味ではなくてだなっ！」わたわた

あー、めっちゃ慌ててる

「ふふ、わかってますよ？でも、確かにそうですね、Aさんが出て行かないようにするには、水木さんと一緒になってくれればと思ってましたが、そうですね、貴方がいましたね！」

「そうじゃろう？」

あれー？おかしな方向に話が向かってませんか？

「Aよ！と言うことじゃ！どうしゃ？わしと結婚せんか？岩子も大賛成のようじゃしっ！」

はい？えーと、ごめんなさい、
ちょっと何言ってるのかわかんない

「お前ら、夫婦揃ってバカなのかっ！？可笑しいだろっ！！」

「わしは、王族の血筋じゃぞ？正妻がおり側室がおってもおかしくない地位なんじゃぞ？」

「いや、お前それどこの書物読んだんだよ、、」

「これじゃっ！」

徳川家康の正妻と側室について

なんて言う本読んで、この人

「でも、この人が王族っていうのは間違いないわ、同胞はほとんど居ませんけど、、」

へぇー、そうなんだ

「いや、そうだとしても、、」

「Aさんっ！」

あ、しまった

ゲゲ郎さんの発言にびっくりしすぎて

松崎さんのこと忘れてた、、

松崎さんの方を見ると、正座をして拳を握りしめて震えていた

「僕は、どう足掻いても、貴方のように強くはなれないっ、だから、諦めますっ、すいません！突然押しかけて！僕は失礼します！」

松崎さんはそれだけ言うと走り去ってしまった

『え、これはとりあえず終わったってことですか？』

「そう、みたいだな、、」

ええ？いいのかこれで、、

カラン、コロン
「おぉ、これは綺麗じゃのぅ」

『そうですね、、』

あれ、私何でゲゲ郎さんと2人で出掛けてるんだろ？