お見合い当日 ページ34
「はい、良いわよ！」
前日に買った、椿の花があしらわれた白を基調とした着物に、一つで束ねている髪も、半上げ(ハーフアップ)にしてもらい、普段しないお化粧も岩子さんがしてくれた
スッーっ
「お待たせっ、どうかしら？」
「おぉ！普段とは随分雰囲気が違うのぅ！岩子やちと美人にしすぎではないか？見合いを断るんじゃろ？」
「そうね、でも私はそこまでしてないわよ？Aさん、そのままでも十分可愛らしいから、ちょっとおめかしするとさらに可愛くなっちゃうですものっ！」
「それは、そうじゃが、、水木？何をぼーっとしておる？」
あ、そう言えば水木さん固まってる
『水木さん？変ですか、やっぱり、、』
「っ！はっ、い、いやっ！綺麗すぎて一瞬誰かわからなくなってただけでっ！」
水木さんは顔を赤くして、口を手で隠していた
水木さんって、照れるんだ
ガラガラっ！
「水木さーん！！松崎ですー！！」
あ、見合い相手来た
居間-
しーん、ずーん
く、空気が重いっ
松崎さんという方は、とてもキラキラの笑顔で周りにお花が咲いてるけど、、
ゲゲ郎さん達の空気が、重いというか、睨んでない？特にゲゲ郎さん、、
とてとて、とてとて、
「ねーたん、ねーたん、きたとあそぼっ、」ぐいぐい
『あ、ごめんね、鬼太郎くん、私ちょっとお話ししなちくちゃ、、』
「やっ！きたとあそぶっ！やぁ！」
あれー？鬼太郎くん普段聞き分けいいのに、、？
「あぁー、鬼太郎すまんが、ちょっとだけ待っててくれるか？」
水木さんが鬼太郎を抱き上げて、水木さんのお母様に渡していた
「Aさんのお子さんではなかったのですね！」
『あ、はい、この人達の子どもです、』
「そうなんですね！では、Aさんはまだご結婚はされていないということですね！」
ギンッ
いや、岩子さん、ゲゲ郎さん睨まないであげて、
「して、お主はAと夫婦(めおと)になりたいと言うことじゃな？」
「どういったところをお好きになったんですか？」
おぉ、私より聞いてる、、
「はい！ところで、水木さんは世話をしていると言っておりましたが、あなた方はAさんの何なんでしょうか？」
あぁ、聞きますよね、
そりゃ、誰だってなりますよね
「わしは、Aの父じゃ」
「私はAさんの母です」
…………いやっ！！
『いやっ！違うでしょう！いつからなったんですか！？』
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作者名：impotantanoath0 | 作成日時：2024年3月4日 9時
