とりあえず、解放して下さいっ！ (ページ4)

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元軍人？ページ4

「まず、食べましょうか、いただきますっ！」
ガツガツ、かっかっかっ、ガツガツ

水木さんは食事を始めるや否や
ものすごい勢いで食べ出した

え、この人早食いの域超えてない？

『み、水木さん、もう少しゆっくり食べても、』

「んがっ？あ、すみません、元軍人だったもので癖が抜けなくて」

『軍人？』

「はい、第二次世界大戦で軍人として行ってたので」

『第二次、世界大戦？、、、そうですか、、』

鬼を退治しても、、人同士の争いが、、

水木さんはそのまま食事を始めた

「ふむ、、」

チラリと声がした牢屋の人を見ると
薄っぺらい漬け物を、しょんぼりとしながら食べていた

んー、私は元々少食だし、、ご飯とお味噌汁とおかずちょっとあればいいし、魚までは要らないな、、

『あ、あのー、よかったら魚食べますか？』

「憐れみなどいらんっ」

その人、プイッとそっぷを向いた

『その、私少食でして、お魚残っちゃうので、勿体無くて、、』

ちらっ

ぐっーー、

「うっ、」

『お腹空いてるみたいですね、ここに置いておくのでよかったら、』

その人は受け取る気がないので、近くに置いて私は
牢屋から退散した

その後、その人はちらちらこちらを気にしながら魚を
取ってくれた

ばちりっ
あ、目が合ってしまった

「べ、別に腹が減ってる訳じゃないからのぅ！も、勿体無いと思っただけじゃっ！」

また、プイッとそっぷをむいてしまった

ていうか、この人、、
人じゃないのか？鬼と対峙してきたから他の人より
人じゃないか、人かという気配がわかる。
特に柱の人はそういうのに長けている

おそらく、この人は鬼じゃないけど
人でもない、、

その後時ちゃん？という子が遊びにきて、
水木さんに野球？のお話しや、電波等のお話しをしていた

ただ、時ちゃんの体調が悪く、途中で返した

「お前、子供相手だと饒舌になるんだな」

「話が通じん奴とは話さんだけじゃ」

「ていうか、お前なんでこんな村に来たんだ？そんで名前は？」

「言いたくないのぅ」

ジュッ、スパーっ

「勝手に名前付けて呼ぶぞ、ゲゲ郎ーってな」

「一本くれんか？」

「は、やだねっ、」

「話してやったら、そこから出してやる」

「まことか？」

「あぁ、」

そのゲゲ郎さんは、写真を見せて妻を探しているという

あ、妻いたんですね、、
妖怪？って結婚するんだーなど呑気に思っていた