とりあえず、解放して下さいっ！ (ページ20)

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完全復活(呪いはまだ解除できず) ページ20

あれから、数ヶ月が経ち
本格的な冬が近づいてきた

「しかし、Aさん本当に治ったんだな、」

『はい、もうこの通りですよ？』力拳

「本当に俺と同じ人間か？」

『失礼ですね、人間ですよー』

「ふむ、人間とは脆い生き物だったはずじゃが、おぬしは妖怪並みの生命力じゃのぅ」

「そうですねぇ、一時はどうなるかと思いましたが回復してよかったです！」

「じゃが、呪いはまだ残っておる、すまんなA、」

『何言ってるんですか、生きていただけ儲けもんです。何より、呪いと言っても見えませんし、』

私が左手の包帯を巻いた手を見せて笑うも
ゲゲ郎さん、岩子さん、水木さんは
顔を曇らせたままだった

その後、朝食を取り終わり
水木さんは仕事に、岩子さんは家事に追われている

岩子さんにお手伝いしますと言うと
「まだまだ安静にしていなくちゃ！それに家事は私が全部やるから気にしないで！それより、鬼太郎を見てくれるととても助かるわ！」

と言われるので、縁側で鬼太郎くんの面倒を見ている

「ととと、ととと、」

『ん？ととと？、あ、人が歩いて行ってるのみてそう言ってるの？』

「そう、そう！」ばんざーい

『ふふ、ばんざーいだねー』

ゲゲ郎side
縁側で、鬼太郎と遊んでくれておるAを見る

左手が着物の袖から覗くが
その左手は包帯が、肩まで巻かれておる

本人は気にしておらんと言ったが、

年頃の娘じゃ、気にしておらんはずがないっ

早く薬が出来たらよいが、、

「あなた、」

「岩子、何とかならんかのぅ、、」

「そうね、地獄の薬はいつ頃出来そうなの？」

「数年はかかると言っておった、、」

「そうなのね、でもそうね、井戸仙人さんの薬を塗り続けるしかないわ、」

「そうじゃのぅ」

鬼太郎を抱き上げ、高い高いをしておるAじゃが
急に左腕を押さえた

『っ、いたっ、、ご、ごめんね、鬼太郎くん、ちょっと休憩、、』

「うー、らいじょうぶ？」

『ふふ、大丈夫っ、、ぃっ、、』

「Aっ、傷を見せるんじゃ」

『いえ、ちょっと痛くなっただけですから、』

「いいからっ見せるんじゃっ！」

わしはAの左の着物の袖を捲り上げた

「っ！？、岩子っ、井戸仙人の薬と天狗の聖水を頼む！あと包帯じゃっ！」

「すぐに持ってきますっ！」