お久しぶりです。 ページ17
その後、水木さんは慌てて部屋を飛び出し
ゲゲ郎さんは奥さんを気にせず私を抱きしめながら
涙を流した
奥さんも、同じく涙を流して私の手を握っていた
「まさかこんな奇跡があるとは、食事は３日程は重湯で、３日目からお粥を少し潰したものを数日与えて、吐き気や腹痛がなければ、また数日お粥を、さらに数日して刻んだおかずを、数日して以上がなければ普通の食事に戻しても大丈夫でしょう。では、薬も置いていきますね、では、明日またきます。お大事に」
お医者様はそういうと部屋を出て行った
「Aさんっ、初めまして、岩子と言いますっ、あの時は助けていただいてありがとうございますっ、貴方のお陰で鬼太郎を、この腕で抱けたんですっ」
『いえ、私は何もしてないですよ、』
「何を言っておる、お主のお陰じゃ、わしからも感謝するっ」
『感謝ならこっちも、ですよ、看病してもらって、すみません、、』
「なーに、恩返しにもなっておらんよ」
「私、重湯を作ってきますね！少しでも食べましょっ！」
岩子さんはそう言うと部屋を出て行った
「ぅ、ううっ、うあっ、あーぶ！」
「Aよ、これがわしの倅の鬼太郎じゃっ」
『き、たろう、くんっ、君が追い払ってくれたんだね』
「うあっ！」
「どう言う意味じゃ？」
『暗い、深い闇の、中を走ってたんです、鬼を倒しながら、進んでて、途中で、狂骨に足を、とられて、進まなくて、深い闇に引きずり込まれそうになったら、バチって雷が光って、、、狂骨が消えて、、光の方に走ったら、、目が覚めたんです、、』
「っ！鬼太郎、お主Aを助けてくれたのか？」
「う？ううあ！」
「はははっ、ゲゲ郎っ、鬼太郎は偉大になるぞっ！」
「そうじゃのぅっ」
そんな話をしていると、岩子さんが重湯を持ってきた
ただ、私は起き上がるほどの筋肉がない
どうしようかと悩んでいると
グイッと背後から持ち上げられた
『っ！…いや、あの、ゲゲ郎さん？』
犯人はゲゲ郎さんだった
そのまま膝の上に乗せられて、ゲゲ郎さんの
胸を背もたれにした状態になった
「岩子、すまんが「ふふ、わかってますよ、あなたそのままでいて下さいね、ほらAさん、あーんしてください」」
『あ、いやあのっ！』
「ごほんっ、あー、お二人さんその状況は困るだろ」
「なぜじゃ？」
「どうして？」
「いや、他人の旦那に抱き抱えられて、その奥さんから食べらされるって、気まず過ぎだろっ！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 62人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：impotantanoath0 | 作成日時：2024年3月4日 9時
