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水木side
それからさらに数週間たった
Aさんは日に日に痩せていく
医者が来ては栄養剤を打つが
それも限界に近い
「水木さんや、」
「あ、先生、ご苦労さまですっ」
「少し、ご家族を集めてくれんか？」
「母は買い出しに行っているので、岩子さんたちを呼んできます」
俺は医者の様子に
察した、きっとAさんは死期が近いのか、、
俺は、ゲゲ郎達とAさんの眠っている
布団の周りに集まった
「正直に申し上げますと、Aさんは、もってあと数週間が限界かと思います。」
「「「っ！？」」」
「そ、そんな、何とかならんのか？」
「傷の具合は徐々に回復していますが、何分目を覚さないことには、食事もとれません。注射や点滴だけではこれ以上は限界です。」
「あなたっ、」
「なぜじゃ、こやつはただわしらを助けただけじゃ、、なのにっ、なぜじゃっ」
「っ、先生っ、意識を戻す方法はないんですか？」
「そうですね、こいうのもあれですが、精神論の話でいうとその者が生きたいと願う気持ちも必要ですから」
生きたいと思う気持ち、、
その後先生は家を後にした
「あなたっ、他に方法はないのかしら？」
「閻魔大王には秘薬を使う許可はおりたが、作るのにまだ時間がかかるようじゃ、」
「そんなっ、どうすればっ」
助かる方法はないのか、、
何かっ
「うー、うぁ、、あーー、うーー！」
「鬼太郎？」
岩子さんの膝にいた鬼太郎が、ハイハイして
Aさんに近づき、左手を握った瞬間
バチっ！
「「「っ！？」」」
「これっ！鬼太郎！何をしておるんじゃ！！」
ゲゲ郎が慌てて鬼太郎を抱き上げた
「鬼太郎っ、だめでしょっ！体内電気は危険なのよっ！」
「ぅ？、、っ、ぅ、ぅぅぅ、、うわあああああんっ！」
2人に叱られた鬼太郎は、今まで聞いた事がない
ぐらいに泣き出した
ま、そりゃ怒るわな
Aさん死にかけているのに、電気はまずいだろ
俺は、Aさんを見た瞬間
ピクリっと瞼がゆっくりと開いたっ
「ゲゲ郎っ！岩子さんっ！！Aさんがっ！」
「っ！目を覚ましておるっ、A！わかるか？わしじゃゲゲ郎じゃっ！」
「岩子ですっ！わかりますか、Aさんっ！」
「Aさんっ！」
『………っ、ふふ、生きてお会いできました、ね、っ』
Aさんは、掠れた声で小さく反応した
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作者名：impotantanoath0 | 作成日時：2024年3月4日 9時
