眠れません ページ32
ゲゲ郎と言う人は水木さんの説得に納得したようで、そのまま私は岩子さんと眠ることになった
しーーーーん、すーっ、すーっ、
周りはとても静かだった
みんなの寝息が聞こえる中、私は眠れずにいた
急に環境が変わったのもあるが、寝るたびに父に殴られる夢を見るため寝るということをここ数年していない
もぞもぞ、
私は岩子さんが起きないように、そっと布団を抜け出して外にでた
外は、月明かりだけだがとても明るかった
私は、梯子を降りて湖というか池の前に座った
『はぁ、なんか色々あった一日だったなぁー、』
じーと、池を見ながらつぶやいた
本当に色々あった
変な人達に会うわ、送ってもらうわ、虐待として父は警察に逮捕されるわ、その変な人達に引き取られるわ
私の人生、波瀾万丈じゃない？
ザリッ、
「おぉ、ここにおったか、」
ビクッ！
ばっと後ろを振り向くと、ゲゲ郎と言う人がいた
「何じゃ？眠れるのか？」
ゲゲ郎は、私の隣に腰掛けた
『えと、はい、少し目が覚めて、、』
「まぁ環境とやらが急に変わったからのぅ、無理もないわい、」
………………
………………
気まずっ！
ただ、隣に居られるだけだけど、この人のことよく知らないし、まだ水木さんだったらなぁー、、
「怪我の具合はどうじゃ？痛むか？」
『え、痛いですけど、まぁ慣れてるので大丈夫です。』
「っ、すまんな、助けるのが遅くなってしもうた、」
『いえ、別に、あの、一つ聞いてもいいですか？』
「ん、なんじゃ？」
『どうして、私を助けてくれたんですか？知らない人でしょう？』
ゲゲ郎にそれを聞くと、ふっと空を見上げた
「そうじゃのぅ、お主は前世とやらを信じるか？」
『前世？、よくテレビとか本とかに書いてますね、、前世、あればいいなぁーと思います、よく思うです、もし前世があったとしたら、私の前世は犯罪者だったんですかねー？
だって、そうじゃないとこんな事ないでしょう？』
ゲゲ郎は、私の言葉に少し悲しそうな顔をした
「そうじゃのぅ、じゃがお主はそんな人ではない、わしが、わしらがよく知っておる、」
え、どういう意味？
「お主は覚えておらんと思うが、お主のは前世にわしらを助けてくれたんじゃよ、」
私が助けた？？
「今は、まだ思い出さんかも知れんがのぅ、じゃからわしらは助けて貰った恩がある、じゃからお主を助けたんじゃ、見つけるのが遅くなってしまったがのぅ、」
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impotantanoath0(プロフ) - 雪見大福様、コメントありがとうございます！休日を使ってちょこちょこと更新してまいりますので、気長に待っていただけましたら幸いです！ (4月6日 22時) (
レス) id: 7aeabcf1a9 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - すごく面白かったです！これからも無理せず頑張ってください、更新をお待ちしてます (4月6日 21時) (レス) @page30 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：impotantanoath0 | 作成日時：2024年3月24日 21時
