お別れ ページ21
Aさんは、なんともあっさりと死んだ
岩子さんと鬼太郎は泣き崩れていた
ゲゲ郎は、じっとAさんを見つめていた
お通夜と葬式は小さなものだった
近所の人に、八百屋のおやじさん、蕎麦屋の店主、沙代さんに長田だ
八百屋のおやじは、早すぎる死に
「お嬢ちゃんや、わしより先に行ってどうるんだ？」
蕎麦屋の店主も
「まさか、俺が見送るとはなぁ、Aちゃんっ、寂しくなるなぁー、」
沙代さんも
「わたくしと年齢が変わりませんのにっ、まだわたくしはAさんに恩返しできていないんですのよ？またねと言ったではありませんかっ、」
長田も
「貴方は随分と早くに行ってしまったのですね、」
いろんな人がAさんの早すぎる死を惜しんだ
結局、なぜAさんが死んだのかというのが謎のままだ
狂骨の呪いではない、
ならなんで死んだんだ？
「水木よ、Aが死んだ理由じゃが、1人知っておるかもしれん人間がおる、」
「は？それは、本当か？」
「あぁ、霊界に行った時恐らくAの仲間らしき人間に会ったんじゃ、其奴ならもしかしたら知っておるやもしれん、行くか？」
「あぁ！いくぜっ、なんでAさんが死んだのか知りたいっ、」
「承知、岩子と鬼太郎も一緒にいく、明日の明朝に向かうぞ、」
お通夜と葬式が終わり、火葬も済んだ
遺骨は、墓があるわけじゃない
しばらくは、俺の家で預かることにした
「Aよ、随分とこじんまりしてしもうたのぅ、前から小さかったが、さらに小さくなったのぅ」すりすり
ゲゲ郎は、Aさんの遺骨が入った壺を撫でていた
「姉さん、僕より小さくなりましたね、」
「ふふ、そうねっ、今はゆっくり眠れてるのかしらね？」
「安らかに眠っておるわいっ、これだけ頑張ったんじゃ、天国で無事に過ごしておるっ」ぽろぽろっ
ゲゲ郎っ、
多分だが、ゲゲ郎はAさんを本当の家族のように思ってたはずだ
旅に行く時も一緒にと誘ったらしいが、
Aさんは、笑顔で断ったと聞いた
もしかしたら、自分の死期を悟ってたのか？
それは、今じゃわからねぇが
ゲゲ郎達は、しばらくAさんの遺骨を抱いていた
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impotantanoath0(プロフ) - 雪見大福様、コメントありがとうございます！休日を使ってちょこちょこと更新してまいりますので、気長に待っていただけましたら幸いです！ (4月6日 22時) (
レス) id: 7aeabcf1a9 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - すごく面白かったです！これからも無理せず頑張ってください、更新をお待ちしてます (4月6日 21時) (レス) @page30 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：impotantanoath0 | 作成日時：2024年3月24日 21時
