寿命が近い ページ18
家に帰った後は、水木さんに告げることが出来なかった
急すぎるし、何より水木さんは契約にこじつけられそうだと仕事を家に持ち帰ったり残業したりしていて
とてもじゃ無いが、言うことができないっ
どうしよう、私に残された寿命はどれくらいだろう？
寝ている時も仕事をしている時も、不意に訪れる発作
きっと死期が近いっ
このままでは、仕事も続けるのが難しいっ
『どうしよう、でもゲゲ郎さん達が帰ってくるまでって言ってもいつかわからないし、、ちゃんと挨拶したいし、、かと言って、死ぬから会いにきてとは言えないっ、、』
困った、、
水木さんも仕事が忙しいようだし、、
でも、何も言わずにいきなり死ぬのもあれだよね、、
よしっ、
『水木さん、今少しいいですか？』
「んあ？あぁ、やりながらでいいか？」
『はい、その仕事っていつ頃ひと段落しますか？』
「そうだなぁー、1か月後には落ち着くはずだ、」
1か月かぁ、、たぶん、大丈夫なはず、、
『あの、その仕事がひと段落したら聞いて欲しいことがありまして、、』
「ん？今じゃダメなのか？」
『ふふ、忙しいでしょう？終わってからでいいですよ。』
「そうか？すまんなっ、」
水木さんはそう言うと、煙草を片手に仕事を始めた
さらに1週間経った頃
私は、道端で助けてもらったおじさんのところに来ていた
「あんた、これは手の施しようがないっ、すまないっ、」
『そうですか、どのぐらい保ちますか？』
「ワシの見立てじゃと、数ヶ月前後かのぉ、食事は取れておるのか？」
『いえ、最近ではあまり、、』
「そうか、発作の感覚は？」
『一日、10回以上は、、仕事中も何度かあって、』
「うむ、とりあえず発作の薬を渡しておく、家族さんには言っておるのか？」
『いえ、まだ、』
「早めに言ったほうがいい、数ヶ月前後と言ったがいつか途切れてもおかしくない、」
おじさんの言葉に、確かにと思った
自分の身体だからよくわかる
いつこと切れてもおかしくないっ
私は、足早に家に帰った
ちょっど、玄関前にゲゲ郎さんの手紙が届いていた
開くと、1か月後に帰るという事が書いていた
1か月後、、保つか？
いや、意地でも生きて、ゲゲ郎さん達に会うんだ
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impotantanoath0(プロフ) - 雪見大福様、コメントありがとうございます！休日を使ってちょこちょこと更新してまいりますので、気長に待っていただけましたら幸いです！ (4月6日 22時) (
レス) id: 7aeabcf1a9 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - すごく面白かったです！これからも無理せず頑張ってください、更新をお待ちしてます (4月6日 21時) (レス) @page30 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：impotantanoath0 | 作成日時：2024年3月24日 21時
