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次の瞬間さっきまで眩しかった周りが一気に暗くなりゆっくりと目を開いた
さっきまで目の前にあった電車がなくなっていて、混んでたはずのホームには誰もいなくなっていた
ただ静まり返った駅の線路に座り込む俺たちだけが取り残された
佐久間「………なにこれ………どうなって………」
「佐久間くん………ありがと………笑」
佐久間「えっ………？」
「いつもいつも僕が苦しい時、こうやって僕のそばにきて助けてくれてありがと……笑」
「だからね…………佐久間くん」
「君のせいじゃないよ」
「僕が死んだのは……君のせいなんかじゃないよ」
佐久間「………でも………でも俺………！！」
「ねぇ佐久間くん、、君と過ごした9年間はね本当に楽しくて俺の大事な宝物だったよ」
「もっともっとできることなら俺も佐久間くんといたかった……………」
「けどね…………君には待ってる人がいるから」
「僕なんかよりもずっとずっと君を大事にしてくれる8人がいるから……………」
「だからまだ君はこっちには来ちゃダメなんだ…笑」
佐久間「…………ｯごめん……………泣……助けてあげられなくて………ごめんね………泣」
「大丈夫…………君のせいじゃないから……大丈夫だよ……笑僕はね佐久間くんが笑って幸せに過ごしてくれたら、それだけで幸せだから……」
「だから……ほらっ笑って…？笑」
そう言った親友はポロポロと涙を流しているのに必死に笑ってて
俺もそんな親友に応えたくて泣いてぐちゃぐちゃになった顔を必死に拭って笑ってみせた
だんだんと朝日が昇って辺りが明るくなってくる
誰もいない駅のベンチに光がさす
だんだんと視界がぼやけて意識が遠のいていく
そしてまた俺の意識は途絶えた
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作者名：imparare114 | 作成日時：2024年2月25日 10時
