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あいつらの言った通りだ
ホームは帰宅ラッシュなのかすごく混んでいて思うように進めない
「………ｯすみませんｯ………！！」
「………ｯすみませんｯ………！！」
そう言って何度も人混みをかけ分けて前に進んだ
そうしてようやく前の方に来た時すぐそこにあいつの姿が見えた
「……ｯ！ーーーー！！！ーーーーー！！」
そう呼びかけるとあいつはやっと気づいて振り向いてくれた
「………ｯさくまくん！？……なんでっ！？」
けど………
振り返ったのも束の間、親友の体がバランスを崩して傾いていく
「…………ｯーーーーー！！！！」
「…………ｯ！！……ﾊｧﾊｧｯ」
ギリギリのところで俺は親友の服を掴んだ
でもやっぱり俺だけじゃ支えきれなくて
親友の体と一緒に傾いていく俺の体
ﾄﾞﾝｯ……！！
線路に打ち付けられた体
警報音と共に近づいてく電車
親友の驚いた顔も
全部全部スローに見えた
俺たちを取り巻く時間だけがゆっくり進んでるみたいだった
あぁ、また死ぬんだ
そう思ったけど……
その最後を親友と迎えられた……
それだけで俺はもう十分だった
親友に手を伸ばし俺の方に抱き寄せた
迫ってくる電車のライトが俺らを眩しく照らす
「ごめんね………」
そう言って俺は目を閉じた
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作者名：imparare114 | 作成日時：2024年2月25日 10時
