桜の咲く頃に Ⅱ (ページ27)

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それぞれの思いページ27

〈渡辺side〉

「佐久間が病院に運ばれた。ーー病院だから来てほしい」

阿部からそう連絡があった時、「またエイプリルフールかよ」って思った

でも流石に病院の名前まであるし…………

本当なのか分からなくて1人じゃ怖かったから照に連絡して照の車で一緒に病院に向かった

病院に着くと待合室に座る阿部とふっか、涼太とそれに目黒までいた

なんだよさっきのメンバーじゃねぇか………

デカめのドッキリか？？

………なんて考えたけど答えは違った

深澤「佐久間が…………意識がなくて……………」

は？何言ってんだ？

バカな俺はまだエイプリルフールだって信じて止まなかった

それでもふっかは話を続けている

佐久間が………？

なんでお前が死のうとするわけ………？

死にたいのはこっちなんだけど……？？

佐久間が来なかった日以降、俺らは逆にまとまった

もう誰も佐久間を信じてなかったから

みんな8人でスノーマンを続けていこうとそんな決意が見えた

俺も最初から佐久間のこと責めていたし………

でも本当に信じていなかったのかって聞かれれば違う……

ただ佐久間に違うって言ってほしくて………

否定してほしくて………

上手くいえなくて責めてしまった………

けど佐久間は本当にいなくなった

あんな大事な日に遅刻して、みんなのこと散々傷つけて

ふっかが「………佐久間はスノーマンに必要ない」って言った時、俺もそう思った

けど……

なんでお前の「しょっぴーバブいぃ〜笑笑笑」って声が頭から離れねぇのかなぁ…………

どうしてお前の楽しそうな声ばっかり思い出すのかな……………

なぁさくまぁ…………

お前は……何を抱えて生きてるの……？