潔癖男子壱 (ページ12)

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Aside

最近、リドルが疲れているように見える。

ルールに厳しい彼のことだ、魔法を使いすぎているのだろう。リドルは他の奴らとは違って良い奴だ。僕の目の前で手を消毒し、綺麗なことを示してくれる。

全く…他の奴らにも見習って欲しいな。特に、フロイドとかフロイドとかカリムとかカリムとか。この二人は本当に勘弁して欲しい。

「リ、リドル。その、最近、元気がないみたいだが、だ、大丈夫か？」

今回は仕方ない。僕から話しかけたのだから。僕から話しかけておいて消毒させるなんてことはさすがにしないよ。

ﾘﾄﾞﾙ「A…いや、少し体調が良くないだけだよ。」

「そ、そうか…僕に出来ることがあればなんでも言ってくれ。君にはいつも世話になっているからな」

勉強を教えあったり、一緒にお茶を飲んだりな！

ﾘﾄﾞﾙ「じゃあ、一つだけいいかい？」

「ああ、なんでも言ってくれ！」

僕は眼鏡をクイッと上げ、そう言った。

ﾘﾄﾞﾙ「抱き締めさせて…」

「………え？」

ﾘﾄﾞﾙ「ダメ、かい？」

そんな目をウルウルされたら普通は断れない。

だが、僕は普通ではない。人に触れられるのが嫌だ。
…でも、今回は僕がなんでもすると言ったのだ。嘘はいけない。覚悟を決めろ！僕！

「ああ、いいよ」

今のリドルはとても子供にしか見えない。

久しぶりに感じた人の温もりはとても安心できた。リドルのお願いなのに僕がこんなこと思うってどうなんだろうか