佐智雄の妹

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Aside

よくわからない金髪？えーっとなんだっけ。司？だっけ？


あの人がまた殴り合いに戻っていってから私はずっと突っ立っていた。


いや、だって急に名前聞かれるんだよ！私どうすればいいの！？


敵「おい！お前余所見してんじゃねえよ」

A「え、誰？あ、ああ！敵ね」


敵「お前大丈夫か？」


あれ、なんで私敵に心配されてるんだろう

やっぱ私って変人なのかな？

いや認めない。絶対認めないから



A「私今混乱してるの！？わかる！？あなたの仲間に殴られるとか思ってたら急に名前聞かれるの！？どう！？混乱するでしょ！？名前聞いたらまた帰ってくんだよ！？」


敵「お、おおなんかビックリとハテナが多いな…で、誰に名前聞かれたんだ？」


まさか…この人まで私の名前聞くわけ！？


敵「あのな俺はお前の名前に興味ねえから安心しろ」


あれ？これさっきもあったよね。なんでここだけ喧嘩してないの？なに話し合いで解決ー！みたいなノリなの？


A「んー、なんか名前もう忘れたから髪の色で言うね。なんか金髪！それだけ」


敵「おい、お前金髪ってうちの学校に何人いると思ってんだよ」


なんかこの人特徴ないな…なんて呼べばいいんだろう？あ、あるじゃんバンダナっていうか頭になんか着けてる


なんで今まで頭の存在に気づかなかったんだろう


A「君！バンダナくんって呼んでもいい？」


バンダナ「あのなバンダナって…うちの頭と被るだろ。村山と。俺の名前は中越だ。覚えとけ」


あれ？あれれ？結局名前教えてもらってる…


今日でたくさんの人と仲良くなれそうだね！

じゃないよなんで今日で敵の名前二人覚えようとしてんの！？


そしてここの空気超平和！？誰も私たちの間を邪魔してこないよ！？おい！！とかすら言われないもん

まるで私たちがもとから居ませんみたいな空気じゃん！？浮いてるよ…私。今超浮いてる…


そして有剣だけでもどうしたのー？とかいつもの調子できてよ！なにやってんのあの人！


A「あのー、つかぬこと伺いますが私も名前を…言わないと…いけないでしょうか？」


中越「当たり前だろ。俺が名乗ってんのにお前が名乗らないとかそんな失礼なやつだったのか？お前」

え、なんで私怒られてんの？私なんか親しくなってない！？えーなにこれ

A「上田です」

あっちも名字しか言ってこなかったからいいでしょ

中越「ありがとうな。じゃあな」

なぜ戻る！？どうした？さっきと一緒じゃん！

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