＊エース・トラッポラの独白 ページ30
「…は？」
いや、学園長何言ってんの？
だって、アイツ言ってたよ？
『明日も明後日も、会えるよ。』
って。オレの目を見て。
アイツが嘘ついたってのかよ。
じゃあ、昨日の様子がおかしかったのも全部…
「どういうことだよ！！」
デュースが俺の胸倉を掴みながら怒鳴る。
いや、そんなんさ…
「そんなんオレが知りたいよ！！」
オレだって知りたいよ。
他の奴らが知らないのはまだしも…オレ等にくらい…グリムにくらいはさ、教えてくれたって良いじゃねぇか。
グリム、ずっと泣いてるぜ。
アイツ、あんなんでもお前の事大好きだったのに…。
オレだって、オレだってさ…大切に思っていたのに。
『ねぇ、エース。』
『んだよ。』
ホリデーの時、急に連絡が着かなくなったのが心配でわざわざ学校まで戻ってやったとき、たまたま２人になった時があった。
そんときも、お前は嬉しそうにニヤニヤ笑ってたっけ。
『今更だけどさ、最初に会った時、正直なんだコイツって思った。』
いや、悪口？
オレお前のために電車乗り継いで来たんですけど？
ジト―って睨みながら続きを待ってたら、お前は言った。
『でもさ、今思えば私とグリムの世界ってエースに会ってから広がったんだと思う。』
ビックリした。
最初は確かに、今思えば酷い事言ったなーって思うよ。
オレだって、異世界に来てすぐに
「この世界の常識知らねーの？」
って言われたらムカつくと思うし。
何でそんなこと言えんの？
『ふーん。じゃあこのエース様に感謝するんだな。』
『とっくの昔からしてるよ。今日も来てくれてありがと。嬉しかった。』
珍しくお前が素直に言うからさ。
オレだって戸惑うじゃん。ばーか。
そしたら、隣でクスクス笑っちゃってさ。
『本当、エースもデュースも、私とグリムの事好きだよね。』
『はぁ！？うっっっせぇ！バーカ！』
『あぁ！？誰が馬鹿だと！？』
『お前だ！お前！バーーーカ！』
…大好きに決まってんじゃん。
じゃなきゃ、まだ休みなのに、わざわざ大金はたいて学校に戻ってきたりしねぇって。
本当バカ。
デュースがグリムを抱き上げる。
アイツがやったみたいに…
それが何か心にきたからデュースにもたれかかる。
多分ほぼ同時。
「なぁ、デュース、グリム。」
オレの声はかすれていた。
鼻水も出てきたし、サイアク。
あー…ダッセ。
「何だエース。」
「アイツ、良いヤツだったよな。」
「あぁ。」「ぶなぁ〜。」
早く帰って来いよ、A。
ばーか。
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檸檬 - あ、あのぉ。ぞ、続編ってどうしたら見れますかねぇ.....?芋けんぴ様さえよければパスワードを教えてもらいたいのですが... (11月4日 21時) (
レス) @page42 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 初めまして！とても楽しく読ませて頂きました、素敵な作品をありがとうございます！ 続編？も読みたいのですが…公開はする予定はありますか？とても気になります… (2023年2月2日 8時) (レス) @page42 id: a32747b1ee (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 美南さん» 美南様、コメントおよびご指摘ありがとうございます。文字数の都合上、「この世の終わり」と表現させていただきました！！そうですね…皆様の涙腺を破壊してしまったみたいで…反省してます…。ティッシュ贈呈でどうでしょう？笑 (2021年8月11日 9時) (レス) id: e6e71631e0 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - まあゆひやさん» まあゆひや様、コメントありがとうございます！お返事遅くなってしまい申し訳ありませんでした…。独白、読んでくださりありがとうございました！ (2021年8月11日 9時) (レス) id: e6e71631e0 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - Ｒ−アル−さん» のりまーす！！のりますよ？？ (2021年8月11日 9時) (レス) id: e6e71631e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2021年3月3日 0時
