＊フロイド・リーチの独白 ページ17
「こ…小エビちゃ…？いない？」
今朝は皆慌てて走り回ってうるせぇ〜な〜とか思ってた。
小エビちゃんを必死に探してたなんて、オレ知らなかったもん。
え、小エビちゃん、いないの？
・・・いないの？
小エビちゃんが居なくなったって認識した瞬間、オレの目からポロポロ涙が零れてくる。
「小エビちゃ…小エビちゃ…。」
オレ、小エビちゃんに酷い事たくさんしちゃったから、これから挽回していこうと思ってたのに。
小エビちゃんが大好きだから
小エビちゃんに笑顔でいて欲しかったから
オレが海で追いかけたの怖かったでしょ？
オレ、あの時小エビちゃんの事何にも知らなかったからすっごく意地悪した。
初めて絞めた時、小エビちゃんが本当に小さくて、薄くて細くて、
＿え、オレこんな弱い子に意地悪してたの？
ってビックリすると同時に反省した。
小エビちゃんは俺よりもずっと脆い存在って知った時から、オレなりに優しくしてたんだけどな…。そんで、これからもっともっと優しくしてあげる予定だったの。
な の に！！！
「小エビちゃん、もう遊んでくれないの？」
オレの顔多分今びっしょびしょのぐっしょぐしょ。
オレ泣かすなんて良い度胸してんじゃん。
オレは寂しくて寂しくて、ついジェイドの制服の裾を握り締める。
多分、ジェイドも今泣いてると思う。
双子だからわかるんだ〜。
んで、アズールも泣いてる。
さっきから泣き声がうるせぇもん。
オレたち３人こんなに悲しんでんのに、帰ってきてくんねぇの？
意地悪。
オレが隠すこともせず泣いていたら、ジェイドが抱きしめてきた。
「あぁ、フロイド。…とても、とても寂しいですね。」
ジェイドは震える声でそう話す。
うん。うん。オレもそう思う。
変なの。前までジェイドとアズールが居たら充分だったのに。
『げぇ、フロイド先輩機嫌悪い感じですか？…手加減をしてくれるなら絞めても良いですよ。
あ、その代わり今日のバイトの賄を豪華に！して！ください！』
オレの変わりやすい機嫌にすぐ気が付いて
本当は痛いの嫌いなくせに、オレに腕を広げて…
＿ばっかじゃねぇの。
そんな小エビがAがオレ大好きなのに。
もう、一緒に居ないと嫌なのに。
「小エビちゃんのバカ〜！！」
この世界に無くなってしまった温もりを求めて、オレはジェイドに縋り付く。
「…また、３人になっちゃったね。ジェイド。」
「えぇ。物足りないですね。」
次会ったら思いっきり絞めてやる。
バカ小エビ。
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檸檬 - あ、あのぉ。ぞ、続編ってどうしたら見れますかねぇ.....?芋けんぴ様さえよければパスワードを教えてもらいたいのですが... (11月4日 21時) (
レス) @page42 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 初めまして！とても楽しく読ませて頂きました、素敵な作品をありがとうございます！ 続編？も読みたいのですが…公開はする予定はありますか？とても気になります… (2023年2月2日 8時) (レス) @page42 id: a32747b1ee (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 美南さん» 美南様、コメントおよびご指摘ありがとうございます。文字数の都合上、「この世の終わり」と表現させていただきました！！そうですね…皆様の涙腺を破壊してしまったみたいで…反省してます…。ティッシュ贈呈でどうでしょう？笑 (2021年8月11日 9時) (レス) id: e6e71631e0 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - まあゆひやさん» まあゆひや様、コメントありがとうございます！お返事遅くなってしまい申し訳ありませんでした…。独白、読んでくださりありがとうございました！ (2021年8月11日 9時) (レス) id: e6e71631e0 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - Ｒ−アル−さん» のりまーす！！のりますよ？？ (2021年8月11日 9時) (レス) id: e6e71631e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2021年3月3日 0時
