夢の韓国旅行・3 (ページ3)

今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:17,466 hit

3.二人の時間ページ3

オシャレなショップがたくさん並んでる通り。
気になったお店に入る。

可愛い洋服、靴、小物たち…。

今回韓国に来て、まだ買い物はしていなかったからとても楽しかった。

満足してお店を出ると、ユチョンから電話がかかってきた。

「今どこ？」

「えっとね、ここは～…？どこだろ？」

「会社の近くだったら、そこまで行くよ」

「あ、じゃあ会社まで戻るね！」

ハングルはまだ読めないから、自分がいる通りが分からなかった。

両手にショップバッグをぶら下げ、会社の方へ戻るとユチョンの車が停まっていた。

「ごめん、お待たせ！」

助手席に乗り込んで、荷物を後ろに置いた。

「この後、どうしよっか？」

ユチョンが前を見ながら聞いてきた。

「そうだね、どこかに行くって言っても場所が分からないし、ユチョンも大変だもんね？」

「ん、まぁね」

「じゃあさ、ペンションに戻らない？最後だし、ゆっくりしたいな」

「いいの？」

「いいよ！ユチョンとならどこにいたって楽しいし、2人きりでいられるならそれがいい！」

ふっと笑うユチョン。

「オゲ。じゃあお昼ごはん、ヨンジュンさんに頼もうかな」

そう言ってユチョンはペンションに電話をし始めた。

ペンションに着くとお昼ごはんが用意されていた。

『急にお願いしてすみません』

『大丈夫ですよ！簡単な物しか用意できませんでしたが、召し上がってくださいね！』

ヨンジュンさんがキンパを用意してくれていた。

それはとても美味しく、やみつきになる気持ちがものすごく分かった。

ユチョンも口いっぱいに頬張っている。

お昼を食べ終え、ちらっとダイニングルームの脇にプレイルームがあるのを見つけた。

そこには漫画本、テレビ、映画のDVD、ボードゲーム、そしてグランドピアノがあった。

「ユチョン、あそこで少し遊ばない？」

「お、いいね！」

ダイニングにあるコーヒーを運んで、私達はその部屋に入った。

漫画や本、DVDたちはもちろんハングルで書かれてるので私には全く読めなかったけど、それらを眺めてるだけでも新鮮で楽しかった。

ポーンと、ピアノの音が鳴った。

振り返るとユチョンがピアノの前に座って、私を見た。

「なんか歌おっか？」

なんて贅沢なことなんだろう。

私は嬉しくなって、近くに駆け寄った。

「うんっ！歌って！」

するとユチョンはゆっくりピアノを弾き始めた。

この曲…！

福山雅治の「最愛」だ…。

ユチョンの甘い声が部屋に響いた。