夢の韓国旅行 (ページ9)

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9.ドキドキの待ち合わせページ9

目を覚ますと、すでに朝の9時を過ぎていた。

カーテンを開けるとものすごい日差しが入ってきた。
昨日の悪夢が夢のようで、今日は爽やかな気持ちで旅行を楽しめそうだと感じた。

「ん、ん～、おはようA…」

日差しが入ってきてユキも、ようやく目を覚ました。

「さっ、すぐ出かける準備しよっ！時間もったいないもん！今日は光化門行って、カロスキルにお買い物～！」

張り切って準備を始める。
するとユキは、携帯を手にしてニヤニヤし始めた。

「ねぇねぇA～、ミンジュンさんからLINEきてたんだけど、午後から観光案内してくれるって♡
どうするっ?!きゃはっ」

「いつの間に連絡先交換したのっ??」

満面の笑みなユキを見ると、選択の余地は無さそうだ。

「えー、でもさ、二人のラブラブぶりをずっと見てるの嫌なんですけど～、ていうか、あたしの傷心旅行なんですけどっ！」

顔を膨らませながら不満をもらす。
すると、

「昨日一緒にいた男の人も来るってよ？」

ドキン、と胸が騒いだ。

「ユチョン…さん…も？」

「あの人、ユチョンっていうんだ？
へぇ～、Aこそちゃっかり名前聞いてんじゃんよ～！
じゃ、オッケーしちゃうねんっ♡」

私の返事を聞かずにユキはすぐさまLINEを返していた。

なんだか嬉しかった。
また、会える。
そう思っただけで、今日がとても楽しみになった。

二人は予定通りのコースを回り、カロスキルで買い物してた。
その間もずっと、二人の韓国男性の話で盛り上がっていた。

すると、ユキの携帯に着信があった。
車でこちらに向かっていたので、待ち合わせ場所を決めて合流することにした。

緊張してきた。
こうして待ち合わせして男性に会うのも久しぶりだから。

ミンジュンさんの黒い車が目の前に停まると、ドクンと胸が跳ね上がった。
ユキはやっぱり助手席に案内されて、Aは後部座席を開けた。

ユチョンさんがいた。
今日はキャップに、やはりサングラスをかけて。

「昨日はよく寝たっすか？」

サングラスを外して優しく聞いてきた。

「はいっ！ぐっすりでした！」

ぶっと笑うユチョンさん。

「今日は元気っすね」

そう言われて、緊張がほぐれた気がした。

そしてミンジュンさんが張り切って言った。

「昨日は嫌な韓国を見ちゃったからさ、今日は最高の韓国を二人に見せてあげるからね！楽しみにしてて！」

笑うユチョンさんに私はときめいた。