夢の韓国旅行 (ページ32)

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32.さよなら韓国ページ32

ユキとしばらくわんわん泣いて、落ち着くためにお土産用で買ったザクロ茶を飲んで、お互いの昨日今日の話で盛り上がった。

ミンジュンさんとユキは、あの夜は何もなかったんだって。
酔いつぶれて朝起きたらミンジュンさんが隣で寝てて、ビックリして起きたらミンジュンさんがすぐに告白してきたって笑

ミンジュンさん、どんだけユキにベタ惚れなの。

その後は…、ね、男女の関係になったらしく、今日はミンジュンさんの実家に行ったっていうから、もうすごい急展開で私の方がビックリした。

「ミンジュンにプロポーズされちゃったよ～！
もう、ホントに幸せーっ！！」

「あたしの傷心旅行で婚約する友達…って、すごいネタだよね(笑)」

「いいじゃん！Aだって、ユチョンさんと付き合えたんでしょー？
お互いが幸せって事でいいじゃないですかっ?」

「まぁね…！」

お風呂上りに二人で試供品のカタツムリのパックをする。

LINEの通知音が鳴った。

ユチョンからだっ！！

〈にづくりは終わった？〉

〈まだ w 今、カタツムリのパックしてたよ〉

すぐに返信する。

私きっと、携帯依存するな。

でもこんな何気ない連絡が、すごくうれしくて離れてても大丈夫な気がした。

それから私達は、荷造りして間もなく寝た。

朝6時。
外はまだ暗いけど、荷物を持ってロビーへ。
チェックアウトを済ませ、バスが来て乗り込む。

他の人達も眠そう。

仁川空港までの間に、お土産屋さんに寄ったので、大体のお土産をそこで買った。

空港に着いて、搭乗手続きを済ませ、あっという間に私達の韓国旅行が終わった。

「ただいまー、日本…」

聞き慣れた日本語があちこちで聞こえる。

「日本に帰ってくるとさ、なんだか夢だった気がするんだけど…」

弱気発言のユキ。
確かに、一気に現実へと引き戻された。

でも私の首元には、ちゃんとユチョンのネックレスがある。

「夢じゃないよ、大丈夫！
日本に着いたって連絡しようよ」

「そだね～！ミンジュン何してるかなぁ！」

タクシーに乗って家に着いた。

〈家につきました！〉

ユチョンにLINEを送った。

すぐに既読にはならず、携帯を置いてコーヒーを飲んで落ち着いた。

荷ほどきをしているとユチョンからのLINE。

〈無事についてよかった！カタツムリのパックしてゆっくりやすんで！〉

ぶっと笑った。

ユチョン、早く会いたい。
もっとたくさん一緒にいたいよ。

ユチョン、大好き。