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15.また二人きり ページ15

「ええ〜っ?!あたしのホテルでっ?!
えっ、なんで?ミンジュンさんとユキはどうなってるのっ?!」

心臓がバクバクした。
急展開過ぎてついていけない気持ちと、ユチョンと過ごすかもしれない甘い時間を期待する気持ちと。
でも、結局は身体だけが目的なのかという、疑いも拭えなかった。

ユチョンは困惑してる私に、誤解させないように丁寧に説明し始めた。
自分の今の言葉は軽かったかな?と、少し反省しながら。

「というわけで、ミンジュンなら本当に大丈夫だから。
俺もやましい気持ちじゃなくて、もっと一緒にいたいんすよね。
あ、ほら、まだお互いの年齢とか何も知らないし、ね?」

ユチョンの本心からの言葉だった。
この子をもっと知りたい。
こんなに強く思ったことは、今まであっただろうか?

(あたしだって、ユチョンの事もっと知りたいし、一緒にいたいよ…)

でも軽い女と見られるのは嫌だし、こっちは本気なのに、関係を持ったらサヨナラってのはすごく傷付く…
冷静でいられた失恋も、元彼の裏切りが心の奥深くに今でも根付いてる。
たとえ、旅先の割切ったロマンスだとしても、傷付くのは嫌だった。

ん〜っと眉間にシワを寄せて考えていると、

「俺を信じてくれる?」

頭をポンポンされた。
初めて会った時のユチョンの顔だった。

(もうっ、あたしこのポンポンに弱いなぁ〜
やっぱり好きだ〜…)

迷いを吹っ切って、余計な事考えず素直にユチョンの言葉を信じよう。

「本当にやましい事しない?絶対?」

「う、うん!」

「あ!今、間があった〜!!」

「え、間なんかなかったって!
あ、ほらタクシー来たっすよ!ねっ?」

慌ててタクシーを停めるユチョンが可愛かった。
ぷっと笑ってタクシーに乗り込み、二人はホテルに向かった。
タクシーの中で、ユチョンは帽子を深く被り口数が少なかったけど、手をずっと握っててくれ、時々笑いかけてくれた。
秘密のデートみたいでドキドキした。

ホテルに着くと、やはりフロントには誰もおらず、すんなり部屋へ向かった。
ユチョンはホッとして、自販機でビールを買い部屋に入った。

古い建物の割りには、部屋は清潔感があって居心地よかった。
小さなテーブルとソファー、程良い間接照明。

「じゃ、改めて乾杯」

二人はソファーに座って、缶ビールを合わせた。

まだ出逢ったばかりの男性に、しかも外国でこんなに惹かれてしまい、今こうして二人きりでいる。
自分が驚くほど大胆な事をしているんだと、ドキドキした。

16.胸の鼓動 ~YC~→←14.ハプニング



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設定タグ:JYJ , ユチョン , ゆちょん   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:いもたろ | 作成日時:2014年9月11日 14時

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