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天使と金髪の強い人 ページ10

にこにこと笑いながらみんなでわ〜い!わ〜い!と騒ぐ。マジでこれいつまで続くんだと思いながらとりあえずノリに乗っておいているとマッシュくんが挙手をした。


「あっ自分トイレ借りてもいいですか?」


一言そう声をかけた彼は扉を出てお手洗いに行った。アベルと戦ってから騒いで…かなりの時間お手洗い行けなかったもんねなんて思う。
そんなことを思っていると顔が相変わらずめり込んだままのドットくんが話し出した。


「にしても一件落着だな」
「そうだね。人形にされてた生徒たちも元に戻ったし。でもこの学校治安悪すぎるよ。ホント…」
『あはは…そこは否めないんだよね…治安悪いってここ…』
「そのスリルが恋を加速させるんですね」
「何それ…」
『吊り橋効果ってやつだっけ?』
「フェルまでノらないで!!?」


使い方合ってたっけ?なんて思いながら吊り橋効果について考える。でもまぁ吊り橋効果なんてなったことないしなる気配全くないんだよな。変な行動取られるとドキマギするからやめて欲しいんだよなぁなんて思いながらその変な行動について心当たりがあってしまうのがちょっとショックに思えてくる。


「そういやクソイケメンはどうした?もしかして負けたのか?」
『ん〜…ランスくんが負けるなんてことあるのかな?』
「ランスくんが負けるとは思えませんけど…」
「あれ?随分と早…」


フィンが声をかけたからマッシュくんが帰ってきたのだと思って視線を扉の方へ向けるがそこに居たのは金髪の知らない人。
え?誰?どなたですか?と思いながら不思議そうに見ていた。


「えっ?」
「誰?」
「邪魔だ」


一言呟くように言った彼は魔法を使う。急いで魔法で対処をするがフィンとドットくん、レモンちゃんは対応できなかったようで吹き飛ばされてしまった。


『フィン!レモンちゃん!ドットくん!!』
「ほう…この僕の魔法を相殺させたか」


彼の言葉に意識を戻す。やばい、この状況非常にまずい。さっきはなんとか相殺できたけどこの強さケタが違いすぎると彼から感じ取れる魔力量を感じて杖を持つ手が少し震える。正直に言うと怖いがこの状況で怖気づいてはならないと自分に鞭を打つ。


「2本線魔道士…それにその顔…なるほどお前がアイツの言っていた……まぁいい。僕はやらなきゃならないことがあるんだ。邪魔をするな」


彼の威圧感に心臓がドクンと音を立てる。すると次の瞬間さっきよりも強い魔法が僕を襲い僕までも吹き飛ばされてしまった。

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作者名:しろねこのみみ | 作成日時:2024年3月17日 12時

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