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なんて思っていると彼らが手を横に振り出した。
あー、これ死霊の死角をついてるってことか…てか、この2人だとシリアスって感じしないわ。怖っ
そう思っているとマッシュくんが風船を見つけた。
「見てください!マッシュくんが鍵の入った風船を見つけました!」
『うーん…まぁでも彼ならばこの後…』
何となく何も警戒しないで触るんだろうなと思ったらきちんと触ってくれた。
すると高らかな音が鳴った。と思ったら死霊が出てきては2人して死霊から逃げていた。
『の、脳筋じゃんっ!!!』
「そこがマッシュくんらしくて素敵です」
なんて会話していると風船に触れたマッシュくんがまた再び音を鳴らし鬼ごっこが始まった。
どうやら作戦を練ったが行き詰っているようだった。
『風船ならば限界まで空気を入れて爆破させてしまうのが1番早そうだよね。触れないならば』
「でもそうしたら音が鳴ってしまいますよ?」
『そりゃぁ…逃げるのみよ!』
レモンちゃんの疑問にフッと笑い彼女の方へ向く。そのまま親指を立ててウィンクをするとレモンちゃんが苦笑いしながら「Aくんもちょっとずつですけど脳筋になってませんかね?」と呟いていた。
「マッシュくん…え?」
『ま、まじ…?』
鏡に釘付けになるようにその光景を見つめる。マッシュくんと一緒にいた先輩のような人の魔法なのだろうか風船が大きくなった。のとほぼ同時にトレーニー姿になったマッシュくんが独特なステップで現れた。
おいおいおい、お前…まさか!
なんて開いた口を手で覆いながらガタガタと震える。
彼はなんとブレイクダンスの構えを取り出した。
「「ブレイクダンスの構え!」」
すると次の瞬間、腕を地面から離した彼は凄まじい回転力で生じた風を風船に送り込むことで破裂させた。
いや、にしても…
『滅茶苦茶すぎるってっ!!!!』
ある意味僕はこの選抜試験出場しなくて正解だったのかもしれない。
だってこんなのこっち側にいなかったらツッコミいなくてもう収取がつかなくなってたもんっ!!!!
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作者名:しろねこのみみ | 作成日時:2024年3月17日 12時